VOL.133【合格へのシナリオ】 -「面接練習」-
私の体調について書きます。
幸いなことに、ここ何年かは病気を患うこともなく、思う存分最後の仕上げのお手伝いができています。
今も絶好調に近いです。
実は数年前、病気になり入院して手術ということを経験しました。
何が原因かはわからないのですが、数週間具合の悪い期間があり、その後病院に行ったところ、色々と悪いところが見つかったという経緯がありました。
手術ということで2週間ほどお休みをもらいました。
迷惑をかけてしまった皆様、あの時はごめんなさいです。
その時感じたのは
「もっと早く病院に行けばよかった」
ということです。
何事も悪くなってからだと回復が大変になります。
何か異変を感じたら、病院に行ったほうが良いかもしれません。
私の場合しばらく放っておいたので、その間に骨が溶けていたようです(どうりで滅茶苦茶痛かったわけだ)。
体調管理にはくれぐれもお気を付けください。
さて、今回の【合格へのシナリオ】は「面接練習」についてです。
「面接」を行うのは一部の学校ですが、受験生としては、学力が足りていたとしても「面接で失敗したらどうしよう」という不安は拭いきれないかもしれません。
名門会には「面接練習」のエキスパートのような人もいて、必要な場合はきっちりとサポートしています。
かなり効果があるようです。
「面接」は大丈夫だと思えることによって、普段の学習に身が入った受験生も何人か見てきました。
「面接」に不安がある受験生は相談したほうが良いと思います。
私の場合、直前期は忙しいため、あまり「面接練習」を担当することはありません。
これからお話するのは、珍しく私が面接官の役をやったときの様子です。
山野君(仮名)は付属校志望の生徒でした。
筆記試験の後、「面接」があるというので、その練習を名門会の教室で行いました。
もともと私が担当ではなく、他の先生がやっていたのですが、入室のところからぎこちなかったので、たまたまそこにいた私が見本を示した流れで面接官役をやることになりました。
入室の見本をやったものの、妙にやりにくく、
「練習でこれだから実際に面接を受ける受験生は大変だなあ。」
と感じました。
以下に私と山野君のやりとりを可能なかぎり再現しましたので、参考にしていただければと思います。
金田: 「山野君が本校を志望した理由を聞かせてください。」
山野: 「はい。一番大きな理由は大学の付属校であるということです。その大学で学びたいというのが志望理由です。」
金田: 「大学ではどんなことを学びたいのですか。」
山野: 「大学は理工学部に進学し、生物の研究をしたいです。」
金田: 「研究したい生物があるのでしょうか。」
山野: 「はい、昆虫が好きです。」
金田: 「好きな昆虫はなんですか。」
山野: 「・・・・・・・」
金田: 「・・・・・・・」
山野: 「こんなの」
(と言いながら肘から上を立て指をすぼめて前に突き出すようなポーズをとる)
金田: 「それって、砂から上体だけが出ているようなやつですか?」
山野: (にっこりとほほ笑みながら)「そうです」
金田: 「チンアナゴ!」
山野: 「それです!」
金田: 「残念ながらチンアナゴは魚類です。」
山野: (チーン)
その後は別の先生が質問して面接練習が終わりました。
私はこの練習をして本当によかったと思いました。
想定内の質問に関してはきちんと答えられていたのに、そこから少し外れるとパニックに陥り、とんでもないことを言ってしまったわけです。
この経験は必ず本番で生きるでしょう。
対策として授けたのは
①想定の範囲を少し広げておく
②想定外の質問に関しては、あせって答えないように注意する。まずは気持ちを落ち着かせる。
③全体的にもっと「笑顔」があったほうがよい。
の3点でした。
学力もボーダーライン上だったので結果がどうなるかハラハラしながら待ちました。
そして届いたのが
慶應普通部合格!
「面接練習」も含めて、地道な努力が印象に残る山野君でした。
中学受験・算数の問題などに関する疑問、お困りごとや
金田先生に聞いてみたいことなど、なんでもお気軽におたずねください。
今週の1題整数
難易度★★★☆☆
Nを1~9の整数として、それぞれのNに対応する整数Mを決めました。
それをまとめたのが〈表1〉です。
ここでNを割る数、Mを取りかえる数とすることにします。
いま、5けたの整数に対し、その一の位の数字をMと取りかえてからNで割り、その商を[N]で表します。
ただし、割り切れないときは[N]の値はないものとします。
例えば整数11111について[2],[3],[4]を求めると
[2]→11112÷2=5556より、[2]=5556
[3]→11115÷3=3705より、[3]=3705
[4]→11110÷4=2777あまり2より、[4]はない
となります。
(1)ある5けたの整数には[6]と[7]の値がともにあり、その差は2019です。このときの[7]の値を求めてください。
(2)ある5けたの整数には[1]~[9]の9個の値が全てあります。
このような5けたの整数のうち最小のものと最大のものを求めてください。
またこのような5けたの整数は全部で何個ありますか。
解答が表示されます
(2)最小:11260、最大:99469、個数:360個