VOL.304中学入試 直前期 おススメの勉強方法

受験お役立ち情報場合の数

いよいよ直前期です。
この時期は皆さんに特に有益な情報を書きたいと思っています。

このブログも何年もやっていますから、以前書いたことと重複することもあります。
しかし、そんなことは気にせず「今」必要な情報を発信したいと考えています。

実は今年の秋はそのような方針で題材を選んできました。
最近の記述を読んで実践してもらうだけでかなりの得点アップが見込めると思います。
ここで一般的な算数の学習の過程について、少し整理しておきます。
①単元別学習→それぞれの分野の解法を頭に入れる。主に解き方を覚える。
②総合学習→分野の垣根が取り払われる。どの解き方を使うかの判断が重要。
③発展学習→複数の解法の組み合わせ・より高級な考え方・その場で頑張る。
④過去問演習→出題傾向等をつかむ・点数の取り方の練習。
塾等では①~④のような内容で適宜授業が行われていると思います。

これから試験本番までの間に中心となるのは④の過去問演習で間違いないでしょう。
実際は過去問そのものではなく、同じような傾向・難易度の問題で練習することも多いです。
いずれにせよ、これから大切になってくるのは「いかに点数をアップさせるか」になります。
点数を取るためには正解しなければなりません。
そのためには上記の①~④をしっかりと自分のものにしておく必要があるでしょう。

今回はその中の①をしっかりと身につける方法を考えてみたいと思います。
本来は①は1学期中にすべて終わっているのが理想なのですが、一部の受験生を除きまだまだといった状況だと思います。
そして、難関校を除けば、①の習熟度が合否を分けると考えられます。

残り期間でしっかり単元別の解法を身に着けるにはどうしてらよいかを書いていきます。
単元別の解法が網羅されているものを「基本書」と呼ぶことにします。
「基本書」を使って学び、しっかりと身に着けることができれば目標は達成されるでしょう。

今回はその具体的な方法を考えてみます。
まずは「基本書」の選び方から。
「基本書」は「問題集」の形式が良いでしょう。
解説中心の読み物のようなものは最初は良いのですが、繰り返しには適さないように思います。

もちろん、問題集はその解説が大切とよく言われるので、そちらを重視する考え方もあるとは思います。
私の生徒さんに関しては、解説の部分はいつでも私が関与できるので、内容はあまり気にしていません。
正直、問題のことだけを考慮しています。
問題の量は必要最小限が望ましく、内容はなるべくシンプルなものが良いと思います。
必要な考え方が1つ、エッセンスが凝縮されている様な問題が望ましいです。
さらに、問題の並びは単元別が良いと思います。
また、難易度はなるべく同じようなもので構成されているのが良いでしょう。

さて、基本書が定まったら、後はそれをどのようにやっていくのかが重要です。
私の考え方は
「1日決まったページ数を毎日やる」
「1ページにあまり時間をかけない」
「3週間程度で1冊終わらせる」
「繰り返す」
というのが基本です。

例えば全部で50ページの問題集ならば1日3ページやれば17日で1周できます。
1ページ5分とすれば、1日20分程度時間を確保できれば良いことになります。
指導の経験上、4周目か5周目あたりで急に習熟度が上がる事が多いので、2〜3ヶ月は繰り返し取り組んで欲しいところです。

残りの期間を考えると、現在のレベルよりも1つ上のランクの基本書にチャレンジする丁度良い時期が今と言えるでしょう。
もちろん、全問正解状態になったなら、上のレベルに切り替えるべきでしょうが、その判断は指導者に任せるべきですね。

問題は不正解が多く直しに時間がかかるケースです。
本来難易度は60%〜70%正解できる位が良いと思いますが、志望校の関係等でそうも言ってられない場合もあるでしょう。
不正解を放っておく訳にもいかないので直す訳ですが、その量が多く時間がかかり過ぎるというのはまずいですね。

直前期はやらなければいけないことが多く、様々な部分に支障をきたす可能性があります。
このような場合の選択肢は3つほどあるでしょうか。
①基本書の見直し
②専門家に見てもらう
③最低限の解説を読むだけにする

①は適正な難易度の基本書に切り替えるというものです。
算数は基本の積み重ねですから、理にかなっていると思います。

②は我々の出番です。
飛躍の可能性が最も高いのが、これです。

③は繰り返しの効果に期待する考え方です。
自力で壁を乗り越えてこそ真の実力が身につくという考え方とも合致します。

いずれにせよダラダラと時間ばかりが過ぎていくような状態にはならない様に気をつけて下さい。

以上、基本書を使った解法の習得方法について書きました。
適切な難易度であるならば、全受験生にとって有益な学習法であると確信しています。

皆さんも是非取り入れて下さい。

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今週の1題場合の数

難易度★★★☆☆

X市で少年野球のトーナメントが行われる事になりました。A町の1~3位、B町の1~3位、C町の1~3位の計9チームが参加します。
まず、抽選で3位の3チームのうち2チームが対戦し(予選)、その敗者を除く8チームでトーナメント戦(本戦)を行います。
本戦は1回戦4試合、準決勝2試合、決勝1試合が行われます。
以下の問いに答えてください。

(1)A町、B町、C町それぞれで順位決定リーグ戦が行われました。A町10チーム、B町11チーム、C町8チームが参加したとするとトーナメント決勝まで含め、全部で何試合が行われることになりますか。

(2)トーナメントの組み合わせについて考えます。
1回戦は同じ町との対戦が無いように対戦が組まれます。どことどこが対戦するかという事だけを考えると、予選を含めトーナメントの山の組み合わせは何通りありますか。
*予選が終わらないと1回戦が組めないので予選の組み合わせ結果も反映されます。

クリックすると
解答が表示されます
<答>(1)136試合  (2)648通り
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プロフィール

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執筆

金田雅昭 講師
【名門会家庭教師センター】

受験算数指導のエキスパート講師、男女御三家や早慶附属中など難関校への合格実績多数。

合格実績

灘中、開成中、桜蔭中、慶應義塾中等部、女子学院中、麻布中、栄光学園中、聖光学院中 他

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