VOL.271中学受験算数における基本とは?
東京・神奈川の中学入試は2月1日から始まります。
男女の御三家の入試日は基本的に2月1日ということもあり、首都圏で最も注目される日が2月1日であると言えるかもしれません。
東京の学校の殆どが2月1日に試験日を設けている関係で、2月1日は受験生がばらける傾向にあります。
簡単に言えば、複数回受験可能な学校においては一番入りやすいのが2月1日ということです。
ですから、第一志望は2月1日に試験を実施する学校から選び、そこを軸として受験校を決定するのが東京・神奈川のセオリーといえましょう。
ただし、神奈川の男子御三家は2月2日と2月3日(2月4日)に試験が行われるため、東京の学校に行く気がない場合は2月2日が最大の勝負所となります。
現5年生もちょうど1年後には、「とても重要な日」を迎えることになります。
その日に備え、日々の学習を大切に頑張っていきましょう。
今回は初心に帰り基本とは何かについて考えてみたいと思います。
何でもそうなのですが基本が大切なのは明らかだと思います。
では算数の基本とは何なのでしょう。
これははっきりとした答えがあるわけではなく、人によって様々な考え方があると思います。
「計算力」と答える人もいるでしょうし「思考力」こそが基本なのだという考え方もあるでしょう。
私は、中学受験算数における基本とは「志望校合格に必要な最低限の知識とそれを運用する力」と常々言っています。
長年の受験指導はこの考え方に沿って行ってきました。
そして、ある程度の結果を残せているので、これはそんなに外れていないのかなと考えています。
少しわかりにくいのは「志望校合格に最低限必要な知識」のところでしょうか。
そもそもそのような決まった知識があるわけではありません。
また、実際は知識が不足気味にも拘わらず合格を勝ち取った受験生も存在しますし、知識過剰で沈んでしまった受験生もいるかもしれません。
例外は多々ありますし、本当の正解のようなものはどこまで行ってもはっきりしないのだと思います。
結局これは指導の方針ということになると思うのです。
金田の場合、出題が想定される範囲においてはしっかりと知識を充実させておく。
そしてそれをしっかりと使いこなせるような練習を積んで試験に臨む。
このような姿勢が「基本に忠実である」と考えているわけです。
ですから受験生によっては塾のテキストに載っている事柄を基本と考え、それをきちんと身に付けるということでも良いのです。
基本とはその「受験生の方向性をしっかりと決める指針となりうるもの」といったところでしょうか。
そのように考えると、私が指導する際も、きちんとした「基本」を示していかなければいけないな、と気を引き締める金田なのでありました。
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