VOL.265入試で点を落とさない 4つのパターンと対策

受験お役立ち情報


いよいよ本番が真近に迫ってきました。
この時期に大切なことは、以前とはかなり異なっていると考えられます。
やはり直前期は考え方を切り替えた方が良いと思います。
特に大切になってくるのは「点数の最大化」だと認識しています。

これはどういうことかと言うと、「なるべく沢山点数を取る」ということです。
実は「点数を取る」ということには2つの側面があります。
文字通り「点数を取る」ことと、「取れるはずの点数を落とさない」という2つです。
受験勉強の大半はこの文字通りの「点数を取る」ということを鍛えて、「基本」「応用」「発展」と積み上げてきたわけです。

しかし、この時期になってくると、残り時間での上積みに限界があるかもしれません。
そこで大切になってくるのが「取れるはずの点数を落とさない」ということになってきます。
今回は「取れるはずの点数を落とす」パターンの分析とその対処法を考えてみたいと思います。

①計算ミス
計算ミスにも色々なものがあり、そもそもミスとは言えないようなもの(実力不足)もありますが、基本的には自分にとって適切なスピードの把握と計算の工夫の徹底が結果として計算を間違えない秘訣だと思います。
計算については過去に何回も書いてきたのでできればそちらも参照してください。
VOL.99のリンクを貼っておきます。
計算ミスについて掘り下げました。

②問題文の読み違い
選択問題で「間違っているものを選べ」となっているのに正しいものを選んでしまうミスは、小学生時代に限らず誰しも経験したことと思います。
小学生の場合はかなり飛躍した取り違い方をすることも多く、それだけで1冊の本が書けそうです。

決定的な解決法があるというわけではないのですが、何を聞いているのかの最後の部分にアンダーラインを引くというのはそれなりに効果があると思います。
冒頭の「間違っているものを選べ」ならば効果てきめんなのですが。
実際の算数の問題はそこまで単純ではないことが多いので一筋縄ではいきませんが、やらないよりはやった方が良いとは思います。

ひとつ、気を付けなければならないのは、あまり多くの部分に線を引くと意味がなくなってしまうことです。
やはり一番最後の結論のようなところに線を引くようにするのが良いでしょう。

③単位を間違える
単位を全く書かない受験生も存在します。
実際の入試でも書かないから良いではないかという意見もあるかもしれませんが、私は普段の学習ではなるべく単位を書くように指導しています。

理由を列挙します。
・受験校によっては単位を書かせるところもある。
・中学以降は単位を書かないということはありえないので、小学生のうちから単位を書く習慣を身につけておくことが好ましい。
・単位を意識することによって今求めたものが何かを確認できる。

そもそも単位がなければ数字が意味をなさないことが多いですから、単位は書いて当たり前だと思うのです。
そして普段から単位を意識していれば、単位を間違えるようなミスはほとんど無くなると思うわけです。

④謎の答
本人は真面目にやっているのですが、まったく見当違いの答をかいてしまうこともあったりします。
これが「場合の数」ならしょうがないのかもしれませんが、「文章題」だとかなりまずいと思われます。
なぜならば「検算」をやっていない可能性が高いからです。
「検算」はやって当たり前なのですが、言っても言ってもやらない受験生が多数存在するのも確かです。

大切な試験ですから必ず検算はすると肝に銘じてください。
「検算」にはちょっとしたコツがあります。
それは「別のルートで確かめる」ことです。
書き出しで答を出したら計算で検算する、これはかなり良いですね。
□の計算は答を□に代入して計算するというのも典型例です。

また、きちんとした検算は手間がかかりすぎる場合は簡易的な検算も効果的です。
例えば一の位だけチェックするとか、9で割った余りをチェックするとか、おおよそのサイズを確認するとか、色々あります。
大切なのは自分の感触と実際の結果を確認しておくことです。
これは残りの期間の過去問演習等で最終確認を行っておくようにしましょう。

以上4つの項目について見てきましたが、これらはちょっと気をつけるだけで実現可能です。
しっかり実践して本番の点数を最大化してください。

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プロフィール

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執筆

金田雅昭 講師
【名門会家庭教師センター】

受験算数指導のエキスパート講師、男女御三家や早慶附属中など難関校への合格実績多数。

合格実績

灘中、開成中、桜蔭中、慶應義塾中等部、女子学院中、麻布中、栄光学園中、聖光学院中 他

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