VOL.264入試直前期の賢い過ごし方 大切なこと4つ
いよいよ本番が近づいてきました。
ここから先の時間の使い方は今までとは比べ物にならないほど重要です。
今まで数々の逆転を後押しできたのも、直前期に集中的に指導ができたことが大きな要因のひとつです。
というわけで、今回は直前期の過ごし方について考えてみたいと思います。
まずは大切なことを列挙します。
①合格ラインを超える
②弱点をつくらない
③心身の健康
④自信を持つ
上の4つについて掘り下げます。
①合格ラインを超える
試験当日のその1回だけで良いので合格ラインを超えれば、志望校合格という念願を果たすことができます。
実際、本番前は1度も合格ラインを超えていなかったのに、当日力を発揮して合格というケースも稀ではありますが存在します。
最初からこれというわけにはいかないので、通常は本番前に確実に合格ラインを超えることを目指します。
ところが、中学受験の場合、力がつけば志望校を変更することも多いので、結局第一志望はギリギリの勝負となることがほとんどです。
なので、一番調子が良いときに合格ラインをほんの少し超えていれば、準備としては成功というイメージを持っていただけると助かります。
こういった肩の力が抜けたような感性のほうが、受験では結果が出やすいようで、逆転合格に必要な要素だと考えています。
②弱点をつくらない
かなり昔のことですが、難関校合格が有望な受験生を担当していました。
「算数」をみていたのですが、「理科」の「電気」がよくわからないという相談を受けていました。
結局スケジュールが合わず、授業をすることなく本番に突入することになりました。
「理科」は4つの分野から満遍なく出題されることが多いのですが、その学校は1つの分野だけから出題されることがあり、なんとその年は「電気」からの出題でした。
結果は不合格。
他校も不調で第四志望の学校への進学となりました。
過去問演習では合格者最高点に届きそうな勢いだっただけに、非常に悔いが残る受験となりました。
これは極端な例ですが、弱点があるとこのような結果になっても不思議ではありません。
特に基本の部分での弱点は絶対に作らないようにしてください。
ただし、どこまでやっておかなければいけないかの判断はかなりデリケートなので、我々専門家にお任せいただくのが良いのかなとは思います。
③心身の健康
体調を崩すと勉強できませんから、この時期は本当に痛いです。
予防が大切なので免疫力を下げないように注意してください。
また、不幸にも体調を崩してしまった場合は、焦らずに治すことに専念してください。
この場合はいったん調子を下げて、そこから上げていくようなイメージを持ってもらえればうまくいく確率が上がります。
むしろ問題は心の不調です。
これが壊れてしまうと実質ゲームオーバーとなってしまうので、それだけは避けていただきたいです。
対策はとにかく温かく見守ってあげる姿勢を貫くことだと思います。
④自信を持つ
私は受験勉強の最終的な目標がこの「自信を持つ」ということだと考えています。
本番の会場でどれだけの自信を持って試験を受けることができるか。
ここに合否がかかっていると考えています。
自信のつけ方は我々の中でもスタイルの違いがあるように感じます。
具体的なやり方を少し紹介したいと思います。
ⅰ)優しく楽しく励ましてくれる
この先生のために頑張ろうと思わせてくれるタイプです。
かなり結果が出る確率が高いと思います。
ⅱ)共に試練を乗り越えてレベルアップ
どちらかというと私がこれです。
鍛えて鍛えて、壁を乗り越えた先に明るい未来が拓けます。
ⅲ)私がついている、安心して全力を出し切って
安心感を与えてくれる先生です。
以前書いた、色紙に名前を書いたときに合格を確信した生徒さんは、私の中にこのような安心感を見出してくれたのかもしれません。
ⅳ)気合だ、根性だ
塾ではこのタイプが多いようにも思います。
体育会系のメンタルが合っている場合は効果があるように思います。
以上、直前期に大切なことをみてきました。
結果は誰にもわかりませんが、悔いの残らない受験ができれば、それは成功だと思います。
今回の内容を参考にしていただき、残りの期間を乗り切ってください。
中学受験・算数の問題などに関する疑問、お困りごとや
金田先生に聞いてみたいことなど、なんでもお気軽におたずねください。
今週の1題等差数列
難易度★★★☆☆
〈図1〉
次の条件を満たすように〈図1〉の
の中に整数を入れます。
・A、B、Cはそれぞれ矢印の方向に大きくなる等差数列である。
・Cの8個の整数の和は420である。
・
は2ケタの数で十の位は1である。
に入ると考えられる数を全て求めて下さい。
解答が表示されます