VOL.260受験で成功する人としない人 3つの差

受験お役立ち情報証明平面図形

長年指導をしていると、様々な受験生と接することになります。
満足のいく結果を得られた受験生もいれば、不本意な結果に終わってしまった場合もあります。
私が指導したからといって、全員が第一志望に合格したわけではありません。
苦戦が予想されていたにもかかわらず全勝だった受験生もいれば、事前の予想ではかなり有力だったのに結果が出なかった受験生もいます。

何がこの差を生むのでしょうか。
今回はこのことを考えてみたいと思います。

まずは「模試の判定がどの程度当てになるか」から。

80%→直前期にこれがでると、やはりこの確率以上で合格しています。
数字としてかなり信用できると思います。

60%→この数字が出るまでの過程を見る必要があります。
ずっと20%未満だったのにこの数字が出たようなケースは「覚醒」した可能性があるので、かなり有望となります。
逆に80%から落ちてきたような場合は注意が必要になるでしょう。

40%→60%と同じような意味があるのですが、このあたりの成績の場合もう一押しが必要な場          
合が多いです。
「今までとは決定的に異なることを施し勝負に出る」ことで合格を取りに行くことが多いです。
そのパワがー残っていればかなり有望と言えます。

20%→中学受験の性質上、第一志望はここになってしまうことが多いです。
私の受け持った受験生のほとんどが一度はこの判定を経て第一志望に合格しています。
悲観して諦めてしまうのか、奮起して頑張るのかという分かれ目はあります。
「諦めたら終了」なのは確かです。

ということで、模試の合否判定の数字は発奮材料として上手く使いたいというのが本音です。
模試が終わってから伸びた受験生も結構いるので、数字が悪くても私は気にしません。

さて、模試の判定の数値での分かれ目は
良い数字→油断する
悪い数字→悲観する
ということになるでしょうか。

次に「直前の調子」について考えてみます。
分かりやすいのは体調で、これを崩すと厄介なことになります。
寝込んでしまうと場合によっては1週間程度飛んでしまうので、かなり痛いです。
ただし、体調が回復するとそれとともに勉強の調子も上がるので、結果的にはプラスだったということもありました。

いけないのは回復し切っていないのに無理をして長引かせてしまうことだと思います。
ですから、受験本番までに1度は体調を崩すことは覚悟しておくのが良いかもしれません。
そして仮にそうなってしまっても焦らないことが肝心です。
きちんと回復させれば、調子は必ず上がると信じて、無理をしないようにしましょう。

ここでの分かれ目は
体調不良→治りきらないうちに無理をするです。

勉強そのものの調子落ちですが、これも存在するようです。
計算が合わなくなったり、問題文の読み落としや勘違いが増えたりして思うように点数が取れなくなることはよくあります。
「特に何もしない」というのも有力な対策だとは思うのですが、今回は他の対策をひとつ紹介します。

それは確実に正解できそうな問題をサラッと解くというものです。
1日10分~30分、10~30題程度がお勧めです。
ポイントは「解ける」ということと「サラッと解く」ということで、負担を軽くするということが肝になります。
解く際も「リラックス」した状態がよく、「楽しく解く」といった感覚が加わればなお良いと思います。
この練習によって頭の中が「クリアになる」感覚があれば調子は上がっていくものと思われます。

ここでの分かれ目は
勉強の調子が落ちた→更に難しい問題に取り組む
ということだと思います。

最後は「心のスタミナ切れ」について考えます。
有力だった受験生が不本意に終わったケースは原因不明であることが多いです。
思い当たる節がなく「なぜなんだろう」と首をひねることがほとんどです。
ここから先は憶測の域を出ませんが、「心のスタミナ切れ」が起きていた可能性はあったと思います。

ゴルフを例に「心のスタミナ切れ」についてみていきます。
ゴルフは18ホールありますからその全てに全力投球というのには無理があります。
特に私のような下手はいつもミスショットと戦っていますから尚更です。

そんな中でも何とか我慢してそれなりのスコアで回っていたとします。
あと1ホール残し自己ベストペースできていた時、ティーショットをミス、更に2打目も……
この後どうなったかは容易に想像できるかと思います。
糸が切れたタコのように延々と打数を重ねることになりました。
こういった状況が「心のスタミナ切れ」の典型です。

さて、受験生が陥る「心のスタミナ切れ」はもう少し静かに症状があらわれます。
というより表面にはほとんど現れず、結果だけが不本意なものとなると考えられます。
受験指導の講師をやっていて一番辛いのが、受験生がこのような状態に陥ってしまったときです。

これを防ぐにはどうしたらよいのでしょうか。
答はひとつ。
それは「過度のプレッシャーを与えない事」。
これに尽きます。

実は「心のスタミナ切れ」は真面目で頑張り屋さんに見られることが多く、本当に最後まで頑張っているのです。
頑張っているので、周囲は本人のキツさに気付かないことが多く、結果だけを見て落胆してしまうのです。
プレッシャーを与えないためにはどうすれば良いかというと、私たち指導者は「普段通り」「自然体」といったことを心がければ良いと思っています。
それに対して親御さんは難しい立場にいらっしゃるとは思います。

私が間違いないと思っているのは「信じて待つ姿勢を貫く」「どんな結果も受け入れる覚悟を示す」というものです。
なかなかこれらの域には到達できないとは思いますが、結果を呼び込む最善手だと確信しています。

ここでの分かれ目は
心のスタミナがきれそうだ→プレッシャーをかけて追い打ちが最悪です。

色々と分かれ目をみてきましたが、周囲の者は信じて応援する気持ちを忘れないようにしましょう。

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今週の1題平面図形 証明

難易度★★★☆☆

三角形ABCはAB=AC=12cm、∠A=30°の二等辺三角形です。

(1)正多角形に外接する円があることを使って、辺BCの長さが6.3cmよりも短いことをせつめいしてください。

(2)(1)と同じ考え方を使うと、辺BCの長さは何cmよりも長いことになりますか。
※円周率は3.14とします。

クリックすると
解答が表示されます
<答>(1)解説に記載 (2)6cm
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プロフィール

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執筆

金田雅昭 講師
【名門会家庭教師センター】

受験算数指導のエキスパート講師、男女御三家や早慶附属中など難関校への合格実績多数。

合格実績

灘中、開成中、桜蔭中、慶應義塾中等部、女子学院中、麻布中、栄光学園中、聖光学院中 他

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