VOL.255秋の台風と模試の結果の話

志望校対策


台風の被害が各地で発生しているようです。
今回の台風で被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

最近の台風の報道で気になったのは「迷走台風」です。
複雑な動きをするらしいのですが、気象庁はこの言葉を使わない様なので、正式なものではないのかもしれません。

だだ、天気図を見ると、理論とは異なる動きをしている台風は確かに存在しているようです。
台風の進路は主に以下の4つの要因で決まると考えられています。
①赤道から北極への対流
②貿易風
③偏西風
④太平洋高気圧
赤道よりやや北で発生した台風はまず①の影響を受けます。
それとほぼ同時に上空で吹く②の北東の風の影響を受けるので、西ないしは北西に移動します。
沖縄より北あたりまで来ると③の影響を受け、進路を北東に変えます。

また、太平洋高気圧が発達しているとその淵を進むことになるので、7、8月は大陸寄りの進路を取ることが多くなります。
9月になると太平洋高気圧が東に後退するので、台風が本州に上陸することが多くなり、それ以降は日本列島から遠ざかる進路をとるようになります。
これが理科で習う台風の進路の基本です。

実際はそんなに単純なものではなく、様々な要因が絡むので、複雑な動きをする台風もみられます。
迷走台風という言葉を耳にしたのは最近だったので、私は今までは複雑な動きをする台風はあまり無かったと思っていました。
ところが調べてみると複雑な動きをする台風は昔からそこそこあったことがわかりました。
何事もじぶんから積極的に調べる事が大切ですね。

さて、最近の台風の報道で個人的に気になることがあります。
それは「煽りが過ぎる」のではないかという疑いです。
確かに注意を喚起し、被災を未然に防ぐことは大切かもしれませんが、「過去に例がない」とまで言っていたのにそこまでではなかったのなら、謝罪の一つぐらいはあっても良いと思ってしまいました。
特にそこまでの台風がくるのならと、「煽られて」行動を自粛した方々は気の毒でした。

実は、これと似たような「煽られる」ことが受験でも考えられます。
模試や過去問の出来を悲観し過ぎてしまうというやつです。
小学生はまだ未完成ですから、一般的なイメージよりも伸びしろがあります。
中学受験の本当の勝負は最後の1ヶ月かもしれません。
それを秋の模試の結果に「煽られて」悲観してしまうのは非常に勿体無いことです。

最後まで可能性を信じて頑張った人には良いことが起きても不思議ではありません。
やればやる程、良いことがあるという明るい気持ちで頑張っていきましょう!

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プロフィール

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執筆

金田雅昭 講師
【名門会家庭教師センター】

受験算数指導のエキスパート講師、男女御三家や早慶附属中など難関校への合格実績多数。

合格実績

灘中、開成中、桜蔭中、慶應義塾中等部、女子学院中、麻布中、栄光学園中、聖光学院中 他

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