VOL.252秋の対策
私は、夏休みが終わると秋がやってくるというイメージを持っていますが、皆さんはどうでしょうか?
秋以降は、模試も定期的に行われ、いよいよ本番が近付いてきたことを実感する受験生も多いでしょう。
何かと悩みが多いのがこの時期です。
主なものを以下に挙げます。
①夏休みの成果の評価
②模試の結果
③過去問演習
④志望校対策
今回は上の4つの項目について考えてみます。
尚、上記のテーマについては、このブログで何回か取り上げているので、内容が重複すると思います。
ですが、重要なテーマなので改めてここに書くことにしました。
①夏休みの成果の評価
算数の場合は、努力が点数に変わるまでにある程度の時間がかかることがほとんどです。
また、いつ結果としてあらわれるかについても個人差があるので、評価をすること自体が難しいと思います。
目安としては10月頃に登り調子になってくれば、十分な成果だと言えそうですか、それとて絶対ではありません。
評価してもしょうがない意味もあるので、ここは我々のような専門家に任せていただければと思います。
②模試の結果
このことについては何回も書いてきましたが、改めて申し上げます。
模試の結果は参考記録です。
一喜一憂してもほとんど意味はありません。
こちらも我々に任せていただき、良かったところを褒めていただければと思います。
③過去問演習
決めなければいけないことが多いです。
1どの学校をやるか
2何年分やるか
3いつやるか
4どの順番でやるか
以上について説明します。
1どの学校をやるか
基本的には押さえの学校を含めて受ける予定の学校は全てやります。
まだ受けるかどうか決まっていない場合は、1回やってみて相性をみるのも良いと思います。
その場合は少し古めのものをなるべく早い時期にやるのが良いでしょう。
2何年分(何回)やるか
学校によっては多めにやることが効果的なこともあります(例 麻布 筑駒)。
以下はおおよその目安だと思って下さい。
第1志望 10回
第2志望 5回
第3志望 3回
押さえ 合格点が取れたら終了→普通は1回
開始時期や、取れている点数で変わってきますから、指導者と相談しながら進めていくのが良いでしょう。
3いつやるか
早めに始めるのが無難です。
4教科を時間を計って解くとなると、かなりの時間が必要です。
また、直しが大切なので、そこにも時間を投入しなくてはなりません。
ただし、得点が合格者平均点の半分にも満たないような場合は力をためる必要があるかもしれません。
一旦中止という決断が必要になることも視野に入れておいてください。
4どの順番でやるか
基本的には古いものからやりたいのですが、最後まで終わらないという危険もあります。
過去問の価値は新しいもののほうが高いと考えられるので、それをやらずに終わってしまうのはかなりまずいです。
ですから、志望順位が高い学校は古いものからやり、そうでない学校は直近のものからやるのが私のおすすめです。
特殊なケースもあるので、できれば指導者に相談するのがベターでしょう。
以上、秋に多い悩みについてみてきました。
これを参考にしていただき、厳しい秋を乗り切ってください。
中学受験・算数の問題などに関する疑問、お困りごとや
金田先生に聞いてみたいことなど、なんでもお気軽におたずねください。
今週の問題割合と速さ
難易度★★★☆☆
次の に適する数字を求めてください。
・ある濃度の砂糖水Aに砂糖を10g加えると濃度が2.4%上がり水を60g加えると濃度が8%下がります。砂糖水Aの重さは g、濃度は %です。
・AとBが池のまわりを一定の速度で歩きます。
2人は同時にP地点をスタートしました。Aは時計まわり、Bは反時計まわりに何周もします。
2人はQ地点で2回目にすれ違いました。
6回目にすれ違ったのはAが2周目の途中でQ地点を100m通り過ぎた所でした。そこから400m進み、AはP地点を通過しました。
2人が初めてP地点ですれ違ったのはスタートしてから1時間50分後でした。
この池の1周は m、Aの速さは分速 mです。
解答が表示されます