VOL.251夏休み 終盤

夏休み特集


気がつけば夏休みも終盤です。
今までのところは、イメージ通りに勉強することができたでしょうか。

なかなか理想通りにはいかないでしょうから、5割で合格、7割で優秀としておきます。
残りの期間で挽回しようという考えは無理があるので、完走することを最大の目標に頑張っていきましょう。

さて、大抵の皆さんは夏休みに頑張ったから成績が上がると考えていると思います。
確かに、「絶対評価」ならば成績が上がることがほとんどなのでしょうが、これが「相対評価」だと話が違ってきます。
「相対評価」は集団の中でのポジションなので、自分がいくら良くなってもまわりがそれ以上に良くなれば成績が下がる可能性があるのです。

このことを理解していないと今後のテストの成績表を見てショックを受ける可能性があります。
皮肉なことに、塾の夏期講習でやったことをきっちりとやろうと頑張った受験生ほど、その後のテストの成績が振るわない傾向があります。
それに対し、全体の復習を毎日コツコツと継続した受験生は崩れることが少ないですね。
残りの期間で何かやることはないかという質問を私が受けたとしたら、「全体の復習」と答えるでしょう。

夏休みは勉強量が増えるので、新しいことを覚える必要がでてきます。
そうすると、それまで習ったことの中でやや曖昧なものがあると他の情報に押し流されてしまう恐れが出てきます。
という訳で、新しいことをやりながらも全体の復習を入れるというやり方は、ある程度の合理性があると考えてよいでしょう。

さて、残りの期間で復習が入れば、成績の面での心配は軽減されることでしょう。
秋以降の勉強にスムーズに入っていけると思います。
実は秋以降の勉強は夏までとは異なるアプローチが必要と考えているのですが、そのことについては今後詳しく書いていきます。

スポーツに例えるとすれば、夏までは「筋トレ」、秋以降に「実践練習」で本番の試合に備えるといったイメージでしょうか。
「筋トレ」を懸命にやると筋肉痛になりますよね。
それと似たことが夏休みの勉強にもでることがあります。

場合によっては休養が必要なこともあるかもしれません。
以上見てきたように夏休み後の成績は様々な要素が加わってくるため、単に「クラスが落ちた」「偏差値が下がった」ということが本人の失敗という訳ではない、そのことは理解していただけたかと思います。

最後に今後のテストの結果が不本意だった時の対応法を考えてみたいと思います。
基本的には「気にしない」で大丈夫です。
もちろん、「基本の確認」「苦手分野の洗い出し」等にテストの結果は活かせそうですが、それも前後の比較があってこそです。
我々のような指導者が夏休み前から指導しているというような状況でないと、きっちりと活かすことは難しそうです。

ですから、親御さんの心得としては、「テスト結果はデータとして指導者に預け、子供を笑顔で応援する」というのが良いと思います。
結果が悪いことに対して怒ったり、叱ったり、悲しんだりすることはマイナスしかないので、絶対にやめてください。
そのことを守ってくれるだけで、受験の成功率が上がります。

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プロフィール

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執筆

金田雅昭 講師
【名門会家庭教師センター】

受験算数指導のエキスパート講師、男女御三家や早慶附属中など難関校への合格実績多数。

合格実績

灘中、開成中、桜蔭中、慶應義塾中等部、女子学院中、麻布中、栄光学園中、聖光学院中 他

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