VOL.189【入試問題を解いての感想2021】 -(4)女子学院

入試問題を解いての感想


最近ショックなことがありました。

ファミレス等で、タブレットで注文する店が増えてきました。

先日、中華料理の店の食べ放題に行ったのですが、そこもタブレットで注文する方式でした。

調子よく餃子等を沢山食べたあたりで、メインになる一品料理をオーダーしようと思いました。私は辛いものも結構好きなので、「四川風麻婆豆腐」に決めました。

タブレットにチョンと右手の人差し指を触れたところ、指が震えていたのか、数量が2個になっていました。修正するボタンが無かったので、「注文確認ボタン」を押してその確認の際に個数を変更しようと思いました。

軽い気持ちで「注文確認ボタン」を押したところ、なんと、またダブルクリックしたらしく、そのまま注文を「送信」してしまいました。

すぐに店員を呼んで、「今の注文は1個の間違いです」と言えば良かったのでしょうが、既に「2個食べてやる」という気持ちになっていたので、そのままにしてしまいました。

実はそれと同時に「ピータン」を頼んだつもりだったのですが、そこにもミスが……

しばらくしてテーブルに運ばれてきたのは「四川風麻婆豆腐」×2、「ピータン豆腐」でした。よりによって「豆腐」がトリプルになってしまうとは!

なんとか完食しましたが、しばらく動けなくなってしまいました。

指が微妙に震えることがあることと、集中力を欠くと間違えることを痛感したランチでした。翌日まで胃がもたれたこともここに告白しておきます。

さて、今回の【入試問題を解いての感想2021】は「女子学院」です。

意外と骨がある問題を出すことも多いのですが、とにかく時間が短いというのが本校に対する私の印象です。

時間が短く問題数が多いですから、単純な難易度の判定ではなく、時間との闘いとの中での難易度を考えなくてはなりません。

では早速見ていきましょう。

◎女子学院

1.小問集合

(1)(2)計算問題ですが、油断できません。(1)は小数と分数の選択のセンスが問われました。最初に取り組んだなら、多少時間がかかったとしても確実に正解しなければなりません。(2)はどのタイミングで結論を導くかで多少の差がついたでしょう。ただ、本校の受験生ならばここで落とすわけにはいかなかったでしょう。

(3)いつもの角度を問う問題でした。円が関係すると二等辺三角形ができることが多いです。本問も順番に角度を求める過程で二等辺三角形と出会うことになります。

(4)売買の問題でした。
原価をいくつかにおけば(例えば100)後は計算するだけでした。

(5)白と黒の石を並べる問題でした。少し突き放したような聞き方と答が2つあることで、多少紛れがあったかもしれません。直観を優先して解き進め、出た答を確かめるというやりかたが実戦的だったでしょう。最初の差がつく問題だったと思います。

(6)2つの長方形からなる図形の面積を求める問題でした。実は今年度の問題の中で1番印象に残った好きなタイプの問題です。補助線を引かないとどうにもならない形をしていますが、まとめ方が見えにくかったかもしれません。これに気付かなくても解けますが、2つの長方形の面積が等しいというのも綺麗な問題でした。

この問題は色々なアプローチの仕方がありそうなので、迷路にはまる可能性もありました。本校のような時間が厳しい試験の場合、一旦逃げることが得策になることも多いです。

2.最大公約数と和から2数を求める問題

本校の受験生なら正解必須でした。「すべて」求めるという制約がなければ本当にサービス問題になるところでした。

3.ニュートン算+つるかめ算

完全な基本問題というわけではないですが、驚くこともないような問題でした。この手の問題は塾等でかなりの量の練習を積んできているでしょうから、取りこぼしはなかったと思います。

4.2種類の柱体の水そうの側面積・底面積・水位

計算だけと見ることもできる内容でした。(2)だけ慣れが必要な論点がありましたが、本校の受験生なら常識の範囲内だったでしょう。

5.さいころの目を求める問題

条件を把握したら、書き出すのが良かったでしょう。2・3・4・5についてそれぞれ他の2組についても調べれば正解することができました。この手の問題は丁寧さを欠くと痛い失点となる可能性があるので、油断しないようにしましょう。

6.2人がプールを何往復もする問題

(1)で正しいグラフを選ぶのですが、それを参考にして、兄5往復・妹4往復の「ダイヤグラム」を完成させるのが良かったでしょう。兄に休憩が入るのがポイントですが、「ダイヤグラムの対称性」には影響はありません。ですから、「ダイヤグラム」が完成すれば(2)~(4)と流れるように正解できたことでしょう。

この問題に関しては最後の問題だったことと、「ダイヤグラム」の習熟度に差があった可能性から、正答率はそれほど高くなかったように思います。

全体的な難易度は本校の標準レベルだったと思います。時間を考慮すれば厳しい問題であることもいつも通りでした。

試験対策というかスピード養成の考え方についてVOL.34に書いてあるので参考にしてください。

やはり、「御三家は一筋縄にはいかない」と気を引き締める金田なのでありました。

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プロフィール

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執筆

金田雅昭 講師
【名門会家庭教師センター】

受験算数指導のエキスパート講師、男女御三家や早慶附属中など難関校への合格実績多数。

合格実績

灘中、開成中、桜蔭中、慶應義塾中等部、女子学院中、麻布中、栄光学園中、聖光学院中 他

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