VOL.182【受験お役立ち情報】 -算数が得意になる人の共通点とは?-
先日、渋谷を歩いていて思ったのが、「人がいない!」でした。
日本人は本当に真面目で、緊急事態宣言を受けて、不要不急の外出を控えているのですね。
ヨーロッパのある国では、夜間の外出禁止令を受けて暴動が起きていました。安易に暴力に訴えないのは日本人の美徳の一つだと思います。
ただ、今回の宣言で職を追われたり、会社の経営を諦めたりした人もいると思われるので、そういった人たちをどのように救うのか、社会が取り組まなければいけない課題は山積です。
ひとつ気になったのが、今回の自粛で70%人出を削減するのが目標というところです。
人出を70%削減すると、人との接触は2乗に比例する(VOL.153 今週の1題)ので
(1-0.3×0.3)×100=91(%)
削減になります。
接触を80%削減すれば収束に向かうと前回の時に言っていたので、それならば56%人出を減らせば十分なはずなのですが。
不必要に行動を制限されているのであるならば、問題があるのではと思ってしまいます。
今回は「図形」レベルについての考察です。一般的なレベルで、半数がここに属していると思われます。
不思議なことに、真ん中位の成績で「図形」が得意な受験生にほとんど会ったことがないのです。仮にいたとしても、少し教えると上に抜けていきます。
要するに、「図形が得意な受験生=できる側」ということなのでしょう。
であるならば、もっと「図形」に力を入れても良いのではないでしょうか?
私の指導方針は以下のようなものです。
・ほとんどの問題は「数量」「図形」両方の面から捉えることができる。
・その場合、基本的には「図形」を優先する。
・たまに例外があるのでそれはきちんと認識しておく。
例えば「文章題」を解くとき、「線分図」や「面積図」を描くと思いますが、それが図形的に捉えているということです。
私の場合、文章を読んでも大抵はほとんど頭に入ってきません。ところが「図」を描くと自然に理解する事ができます。
もしかしたら私の頭がポンコツなのかもしれませんが、図を描くと描かないでは雲泥の差です。
ですから「図形」を学ぶ際は、単に「図形分野を学ぶ」ということだけでなく、「図形的感覚を活用する」といったことを意識する必要があります。
問題は、この算数ができるようになる「必殺技」とも言える「図形を生かした勉強法」を誰が教えるか、なのです。
塾でみっちり鍛えられているのですが、明らかに「数量」寄りでバランスが悪い生徒さんに何人も遭遇してきました。つまり、普通にやっていると「数量」が勝つことがほとんどなのです。
独学ではまず無理、塾も期待薄となると金田がやらねばならないのかと思いますが、私はそんなに沢山の生徒さんを担当することはできません。
そうなるとこのブログでやるしかない!
決まっていなかった今シーズンのテーマが見えてきたような気もしますが、とにかく「図形」には力を入れることにします。
また、このゾーンの受験生の悩みでよくあるのが以下の2つです。
①基本問題はできるが応用問題には歯が立たない
②範囲があるテストでは点数が取れるが範囲がなくなると歯が立たない
どちらもこのブログの初期のころよく言っていた「算数の力」が不足しているものと思われます。VOL.10の前半に『力』のことが書いてあるので参考にしてください。
「図形」を意識しながら算数の力を身に着けることができれば、「できる側への道」が開けることでしょう。
中学受験・算数の問題などに関する疑問、お困りごとや
金田先生に聞いてみたいことなど、なんでもお気軽におたずねください。
今週の1題図形
難易度:★★★☆☆
<図1>で、三角形ABCの面積は448cm2、Mは辺ABの中点です。 また、三角形AMNの面積は168cm2、 MP:PN=5:3です。
(1)四角形POCNの面積を求めて下さい。
(2)AP:POを求めて下さい。
解答が表示されます