VOL.177【受験お役立ち情報】 -この時期 合格する人の共通点とは?-
私は今まで様々な受験生をみてきました。
この時期に第一志望が確実と思える受験生はほとんどいなかったように思います。
それでも、毎年何人も第一志望に合格してきました。
彼ら(彼女ら)は何が良かったのでしょうか?
今回はそのあたりを解明したいと思います。
①最後まで頑張る
諦めない姿勢は全員に共通しています。逆に不本意な結果に終わってしまったグループによくあるのが、直前期に遊んでしまうことです。
例えば、今更1、2時間勉強時間が減っても関係ないだろうと、ゲームセンターに行ってしまったり、ダラダラと漫画を読むようなことをすると、ほぼ間違いなく結果に響きます。
小学生の場合一度気持ちが緩んでしまうと、立て直すのは相当困難になります。ちょっとした油断が命取りになるので、私は最後まで「妥協しない」というスタイルを崩さないようにしています。
このブログの読者のような意識の高いご家庭は心配いらないとは思いますが、一応念のため書きました。
②限界に挑戦する
これはどちらかと言うとレアケースかもしれませんが、後から考えるとあの時が一生で一番勉強した、と思えるほど集中できた受験生がいました。
それまで限界だと思っていたラインを超えて成長してくれると、合格がはっきり見えてきます。
①のさらに先に②があると思っていただいて良く、皆さんもチャレンジしてください。
③精神的に安定している
算数の大敵はストレスです。特に、問題が解けないときにストレスを感じる受験生も多いです。
解けなくて悔しいという気持ちはとても大切で、その気持ちがあれば次につながると思います。ところがその悔しさがストレスになってしまうとマイナス面が顔を出します。
どうも「悔しさ」に「怒り」が伴うとストレスが発生しやすくなるようです。この「怒り」を抑えるのに最も効果的なのが、指導者がそばにいるという環境です。
指導者は「怒り」が爆発する前にそれを和らげることが出来ます。「悔しさ」を適度にコントロールして、良い方向に導けるのですね。
④体調管理ができている
例年だと最大の敵は「インフルエンザ」でした。試験当日に発熱というケースもありました。当日の場合、勢いで何とかなるケースが多いですが、本番の少し前はかなり痛いです。
回復すればその分調子は上がるので、そんなに悪くないのかもしれませんが、できれば何もない方が良いでしょう。
※仮に、発病してしまったら回復すれば調子が上がると前向きに考えてください。
ところが、今現在、「インフルエンザ」はあまり流行っていないようです。また「新型コロナ」も数自体は決して多くありません。その他の病、例えば「おたふく風邪」なども今のところ数は少ないです。
受験生にとってはこの状況は悪くないと思いますが、油断してはいけません。しっかりと睡眠をとり、体調を整えましょう。
⑤その学校に行きたいという気持ちが強い
最終的にはこの「気持ち」の強さが明暗を分けるのかもしれません。
人間は機械ではありません。「心」があります。そしてこの「心」が全てに影響を与えます。
その「気持ち」を受け止めるのが「頭」や「体」であり、最終的には「人間の総合力」で受験に向かっていくのだと思います。
ですから、いまひとつやる気が出ないようなケースでは、なぜその学校を受験するのかを今一度考えてみることも必要になるでしょう。その学校に行きたい理由をはっきりと認識できた時、新たなステージへの扉が開くことでしょう。
色々と書いてきましたが、読み返すと当たり前のことばかりという気もします。そう、最後まで平常心でいられた受験生は、納得のいく結果が得られるケースが多いということなんです。
中学受験は「心の修行」でもあるのですね。
中学受験・算数の問題などに関する疑問、お困りごとや
金田先生に聞いてみたいことなど、なんでもお気軽におたずねください。