VOL.171【受験お役立ち情報】 -モチベーション-
新型コロナウイルス騒動で色々なことが見えてきました。
そんな中、最近の世の中は嘘や騙しが大手を振って歩いているような気がします。
特にオールドメディアによる洗脳まがいの報道には、もううんざりです。
かと言ってネットには真実もフェイクニュースも溢れていますから、個人個人が自分の頭で考えなければならない時代になったと言うことができるでしょう。
そのためには「物事を論理的に考える力」が不可欠ですが、「算数」の勉強がその力を養うのに適していることは明白です。
今頑張っていることが、将来の自分を守る武器になるわけです。
はっきりと断言します。
中学受験は全力で取り組むことに値します。
今回はモチベーションが下がったときにどうするかについて考えてみたいと思います。
まずはモチベーションが下がる原因から。
以下のような原因が考えられます。
①勉強時間の長さや通塾等の忙しさに耐えられない
②頑張っても結果が出ない(模試の成績が不振)
③親から頑張りを認めてもらえない(成績が悪いと怒られる)
④じぶんの成績と合格ラインにギャップがあり合格のイメージがわかない
⑤体調不良
このようなことが原因でモチベ―ションが下がると色々と不都合が生じます。
例えば
・自信が持てなくなる
・成長が止まる
・いわゆるスランプ状態に陥る
等が考えられます。
そもそも中学受験における「モチベーション」は、
通常「志望校に進学したい動機」や「受験勉強を頑張るための目的」ですから、
これが失われてしまうと「糸の切れた凧」状態になってしまいます。
小学生がこれを維持するのはかなり大変かもしれません。
個人的には、最終的にMAXに持っていければ良く、今はそこまで神経質になる必要はないと考えています。
ただ、対策を講じて本番に備えるのは当たり前のことなので、それについて考えていきます。
①は「学習耐久力」に問題があるケースですが、スケジュールの見直しは必要だと思います。
VOL.169でも書きましたが、ダラダラと長時間やるくらいなら、質を高めた方が良いと考えられます。
また、場合によっては「気分転換」や「休養」が必要なこともあるので、信頼できる指導者に相談すると良いでしょう。
「気分転換」といっても「TV・ゲーム」はご法度ですから、そこの線引きはしっかりとするようにしてください。
軽く体を動かすようなものがお勧めです。
「休養」が必要なケースは「睡眠不足」「病気」「メンタルが弱っている」といった問題を抱えているケースです。
かなりの思い切りが必要ですが、時にはしっかりと「寝る」ことも必要です。
②の頑張っても結果が出ないケースは、何よりも本人が辛いと思います。
ここに③の親から怒られるといったことが加わると完全な「負けパターン」となります。
このあたりがご両親の影響が物凄く大きいところなので、しっかりと聞いてください。
“ご両親におかれましては、これから受験が終わるまで、絶対にお子様を怒らないようにお願いいたします”
成績が悪かろうが何だろうが「信じて見守る」姿勢を親が貫けば、それに応えない子はいないと思います。
必ずやモチベーションが上がることでしょう。
④は元々の志望校に無理があったと納得して受験校を変更するのが現実的かもしれません。
ただし、何らかの原因でモチベーションが復活したならば、第一志望は受けてもらいたい、というのが私の本音です。
このケースも周囲の大人の声掛け、励ましというものが大切だと思います。
「肯定的な言葉」を口に出していれば、不安が消え、自信を取り戻すことも多いです。
⑤の体調不良は意外と見過ごされがちですが、受験結果に決定的な影響を与えることも少なくありません。
予防が大切ですが、今冬にどんな病が流行るかわかりませんので、「免疫力」を上げることに注力しましょう。
「免疫力UP」に有効なのは
・規則正しい生活習慣
・適度の運動
・ストレスを受けない
・良質な食事(高たんぱく・ビタミン・食物繊維・発酵食品を含む)
・日光に当たる
等が考えられます。
上に挙げたのは一般論ですので、日々の勉強との兼ね合いを考慮してどのような生活を送るかを決めて頂ければと思います。
以上、モチベーションの低下の原因とその対策について見てきました。
「肯定的」、「楽観的」な姿勢が大切で、「否定的」、「悲観的」なのは自らの首を絞めるだけの結果になることが多いでしょう。
最後に、
「そんなこと言ったって、全然勉強しない我が子を叱ったって、それは当然でしょ!」
という意見もあるかもしれませんが、叱ってもほぼ100%結果は好転しません。
そんな時こそ、我々のような「少し距離を置くことができる大人」の出番だと思っています。
中学受験・算数の問題などに関する疑問、お困りごとや
金田先生に聞いてみたいことなど、なんでもお気軽におたずねください。
今週の1題規則性
難易度★★☆☆☆
1~100までの数字が1つずつ書かれたカードが100枚あります。
今、1~100まで数字が上から順番に並んでいます。
以下の【操作】を1回の操作とし、それを何回か繰り返します。
【操作】
①上からカードを1枚ずつ左、中、右の位置に並べる。
最初は左から1、2、3が並べられる。
②次に1の上に4、2の上に5、3の上に6という要領で、すべてのカードを3カ所に重ねていく。
③最後まで並べると左のカードの一番上が100、真ん中が98、右が99になる。
④さらに左の山に右の山を重ね、最後に真ん中の山を一番上に重ねる。
(1)この【操作】を2回行うと、上から77番目のカードの番号はいくつになりますか。
(2)この【操作】を15回行うと、上から77番目のカードの番号はいくつになりますか。
解答が表示されます