VOL.166【受験お役立ち情報】　－慌ただしさを緩和する－

夏休みが終わると試験本番まで慌ただしい日々が続きます。

なぜそうなるかと言うと、ほぼ全員が本気モードに突入することが考えられるでしょう。

それ以外にも

これらが影響している可能性が高いでしょう。

先輩たちはこのような状況下で、しっかり力を発揮する術を身に付けて志望校に合格しました。
それに続く今の受験生の皆さんも負けるわけにはいきません。

今回は、忙しすぎると感じている受験生に対して私からアドバイスを送りたいと思います。
是非参考にしてください。

①優先順位をつける

塾によっては全ての課題をこなすのがほぼ不可能ということがあるでしょう。
この場合、宿題の取捨選択をしなければなりません。
難易度が余り高いものは外すのが基本ですが、志望校合格に向けてどうしても必要な難易度の場合はあっさり諦めてしまうわけにはいきません。

完全に自分のものになっている内容はやらなくても良いという考え方もありますから、そちらを切る方が良いかもしれません。
このあたりのさじ加減は非常に難しく、この調整で合否がひっくり返ることもあります。
個人個人で状況が異なるので、ここで一般論を述べても意味がありません。
信頼できる指導者と相談しながらやっていくのが良いでしょう。

塾のどの授業を受けるかという選択もあります。
通常授業と志望校特訓のどちらを優先するかといった問題です。
これも上と同様、かなり悩ましいです。

基本的な考え方のひとつとして、あまり時間がかかるものは思い切って切り捨てるというものがあります。
これは時間に対する得点力の上昇を重視する考え方です。
私も基本的にはこの考え方を採用しており、秋以降の授業では、「今やっていることで何点増えるか」を常に意識しています。
「塾等の授業」「過去問演習」「自分の勉強」の３つのうちどれを優先するかも悩ましいです。
結局大切なのは「バランス」ですが、気をつけなければならないのは「塾の授業」は必ずしも「志望校対策」にはならないということです。
「志望校対策」にならないのなら当然優先度は下がりますよね。

また、「過去問演習」はやっただけだと効果がうすいので、「自分の勉強」でしっかりと定着させる必要があります。
この「自分の勉強」は「過去問演習」等の結果で必然的に決まってくるので、この確保がポイントになります。
塾等の授業を受けた場合も「自分の勉強」は必要です。
このことだけをとっても慌ただしいですね。

また、科目間の時間の調整も必要です。
まだ今の時期は「算・国」中心でしょうが、どこかのタイミングで「理・社」の割合を増やした方が良い可能性もあります。

これらの判断の基準となるのが「過去問演習」なので、今後は１週間に１回分はやれるように計画をたてましょう。

②模試の考え方

「模試」で得られる情報には様々なものがあります。
基本の定着のチェックの価値が最も高いと思いますが、皆さんにとって気になるのは「偏差値」と「合否判定」でしょう。

「偏差値」は簡単に言うと自分が集団の中のどのあたりに位置しているかを示す指標です。
気を付けなければいけないのは、本人はできるようになっているのに「偏差値」は下がることがあることです。
特に中位より下の受験生に良くあることなのですが、大切な心構えは「５～１０」は誤差の範囲と割り切ることです。

「合否判定」もどんな判定だろうが「一喜一憂」しないことが大切です。
「８０％以上」が出るにこしたことはありませんが、私の担当した受験生の多くが「２０％未満」から巻き返しています。

そもそも、数字が安定しないことも多く、あくまで参考程度にすべきでしょう。

また、「学校別の模試」だけ良かったり悪かったりという受験生も多いですが、これも気にしても何も良いことがありません。
志望校の形式や難易度に慣れることが最大の目標なので、そのことを頭に入れておきましょう。

「模試」は自分の弱点が見つかったらしっかり穴埋めをするための「ツール」であると割りきるのが良いと思います。
その他、志望校合格に役立ちそうな問題もしっかりと自分のものにしてください。
こういったことの分析は、信頼できる指導者に任せるのが得策だと思います。

慌ただしさを緩和するのに最も効果があるのは「心の安定」です。
小学生がこれをコントロールするのはかなり大変なので、親御さんがしっかりとサポートしてあげるようにしてください。

もちろん私たちも全力で応援させていただきます。