VOL.24夏期講習 第5回 「夏休みにやったことの活かし方」
夏期講習の最後は「夏休みにやったことの活かし方」です。
頑張った分すぐに結果が出れば良いのですが、算数の場合は結果がでるまでに間が空くことがほとんどです。
このことを理解していないと、8月末や9月のテストで結果がでないとモチベーションが下がってしまう恐れがあります。
この夏は基本をマスターすることが最優先ですし、それで十分です。現時点で合格圏内の「得点力」を望むのは少し贅沢でしょう。
基本をマスターすることと、テストでの「得点力」が上がることは完全には一致しないのです。
頑張った分だけ力は付いているはずです。
秋以降は「基本的な力」を活かせるような「得点力」を身につけましょう。
「得点力」は別の言葉で言えば、「正解できる問題を確実に正解する力(しかも時間内に)」のことです。
「時間を効率よく点数に変える力」とも言えるでしょう。
得点を増やすのに有効なことをいくつか挙げます。
①計算ミスをしない。
②問題文をよく読み、正確に答える。
③検算、吟味を適切に行う。
④時間配分を誤らない。
以上に気をつけながらテストを受けたり、過去問を解いたりすることによって「得点力」は上がっていきます。
また、夏休みに全体の復習ができたのならば、秋以降もそれを継続することをお勧めします。
まだ不完全な場合は継続して同じものに取り組み、繰り返しが十分な場合は次のレベルに進みましょう。
いずれにしても典型問題に関しては瞬時に対応できるようなスピードを手に入れてください。
これからは、試験当日に合格点が取れるように、逆算して計画を立ててください。
特に志望校対策は念入りに行うようにしましょう。夏に基本を徹底したのはそのためでもあります。
残りの4か月で「得点力」をアップし志望校の出題傾向に対応できれば、試験当日は「自信」を持って会場入りできるでしょう。
受験勉強はこの「自信」を獲得するためにやっているとも言えるのです。そして、「夏の頑張り」もこの「自信」に繋がります。
この夏精一杯頑張ったならば、その経験は一生の宝物になるでしょう。
中学受験・算数の問題などに関する疑問、お困りごとや
金田先生に聞いてみたいことなど、なんでもお気軽におたずねください。
今週の復習3題文章題
難易度★☆☆☆☆
❶ 昨年のA小学校の生徒数は480人でしたが、今年は男子がちょうど4%増加し、女子は5.2%(少数点以下第二位を四捨五入)増加したため、合計で22人生徒数が増えました。
今年の女子の人数は何人ですか。
❷ 縦と横の長さの比が3:5での長方形Aがあります。Aの縦を20%長く、横を20%短くして新たな長方形Bを作ったら、BはAよりも面積が24cm2小さくなりました。Aの面積を求めてください。
❸ 40人のクラスで、学級委員2人を選ぶ投票を行いました。A、B、C、Dの4人が立候補し、途中経過でAが14票、Bが7票、Cが2票獲得したことがわかりました。Dは何票獲得していれば当選が確実といえますか。
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