VOL.32量の関係
前回(ブログvol.2<3/24号>)の問題はいかがでしたでしょうか?
(1)は標準以下レベルだったと思いますがが、(2)は今の時期の生徒の皆さんには厳しかったかもしれませんね。
ただ、解けなくても悲観することはありません。解説を読んで理解すれば十分です。
その解説ですが、ある程度妥当な解き方を採用しながらも、オリジナリティーの高い解法も紹介していこうと考えています。
難易度の高い問題を解くためには、パターン学習から抜け出し自分の頭で考える必要があります。
その際に参考にしてもらいたいのが、オリジナリティーの高い解法なのです。
私も頑張って問題や解説を作りますので、生徒の皆さんも問題にチャレンジしてみてくださいね。
大いに頭が鍛えられますよ。
今週取り扱う『2量の関係』には、いろいろなタイプの問題がありますが、今回は進む時計と遅れる時計にしぼって書きたいと思います。
時計なので、『速さ』で習った解法を使いながら、解いていくのが基本です。
特に、速さの比を求めることは真っ先にやっておきたいですね。
例えば、1時間に1分進む時計と1分遅れる時計の速さの比は、
60+1:60-1=61:59
という要領です。
そして速さの比が出たならば、かかる時間の比は逆比になるところまではワンセットですね。
また、グラフの活用も有力で、簡易的なグラフを書いて図形的に処理することで、時間を大幅に短縮することができるケースもあります。
2量の関係の問題を解くことで、『速さ』や『グラフ』の定着が不十分だったことが発覚した場合、速やかに復習することをお勧めします。
中学受験・算数の問題などに関する疑問、お困りごとや
金田先生に聞いてみたいことなど、なんでもお気軽におたずねください。
今週の1題2量の関係
名門君の家のA、B2つの時計はどちらも正しい時刻を示していません。Aは1時間に4分進み、Bは1時間に何分か遅れます。
ある午後、名門君が1回目に見たときは、BがAより36分進んでいました。
2回目に見るとAとBは同じ時刻を示していて、それは正しい時刻でした。
3回目はAが午後8時44分を示していましたが、正しい時刻は午後8時35分でした。
最後に時計を見るとBが午後8時44分を示していましたが、それはAが午後8時44分を示してから25分後のことでした。
(1) 2回目に時計を見たのは何時何分でしたか。
(2) 1回目に時計を見たのは何時何分でしたか。
解答が表示されます