名門会【 中学受験 直前対策特集 】
名門会のプロ教師による1対1【 開成中対策 直前特訓 】
算数<開成中学入試問題分析>
■入試傾向<公式暗記によらない思考力勝負>
例年3~4題出題され、解答用紙に式や考え方を書く形式となっている。分野的には「平面図形」「数の性質」「速さ」が頻出となっており、ただ公式にあてはめるだけの問題は少ない。全体的に「空間や図形の認識力」「数的処理能力」「論理的思考力」など多角的に試される問題となっている。
■2017年出題<ミスの許されない正確性重視の出題>
【1】計算・数の性質、【2】数と図形の分割、【3】速さのグラフ、【4】立体(容積)と例年とほぼ変わらない出題となっている。全体的に目新しい問題が少なく、【3】は類題を経験したことのある受験生も多くいたと思われる。【1】【3】をしっかりと解き、【4】【2】でどれだけ上乗せできるかが合否のカギとなる。
■2018年対策<内容を深く理解する学習を>
公式の丸暗記であてはまるだけの解法では太刀打ちできない。公式を使うにしても、「なぜそうなるのか」、「他にどのような解き方があるのか」など、常に多角的な見方をして、思考力をつけていくことが大切である。また、高度な認識力を必要とする問題も見られるため、実際に立体を作ってみるなど自らの手を動かすことによって、じっくりと問題と向き合い、解答にまとめる訓練を日頃から行うことが重要と言える。
【 <開成・算数>頻出テーマ 】
【1】数の性質・規則性、【2】平面図形、【3】速さ
◆ <開成中学>過去3年の入試データ
年度 | 出願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 実質倍率 | 合格者最低点 |
---|---|---|---|---|---|
2017 | 1195名 | 1142名 | 395名 | 2.9倍 | 195点/310点 |
2016 | 1211名 | 1131名 | 396名 | 2.9倍 | 196点/310点 |
2015 | 1222名 | 1171名 | 395名 | 3.0倍 | 223点/310点 |
◆ <開成中学>科目別問題分析
科目 | 配点 | 時間 | 問題 用紙 |
解答 用紙 |
解答時間 /1問 |
問題傾向・分析 |
---|---|---|---|---|---|---|
国語 | 85点 | 50分 | B5 | B4 | 4.2分 | 本文5200字、問題別傾向<客観0%・記述95%・知識5%>、記述問題350字 |
算数 | 85点 | 60分 | B4 | B4 | 5.0分 | 途中式あり、作図あり |
理科 | 70点 | 40分 | B5 | B4 | 1.2分 | 作図あり、問題別傾向<記号85%・用語5%・記述10%> |
社会 | 70点 | 40分 | B5 | B4 | 0.6分 | 問題別傾向<記号40%・用語50%・記述10%>、漢字指定あり |
開成中学合格体験談
※ 過去の名門会「中学受験体験談」より抜粋、昨今の社会事情をふまえ、受験生は似顔絵・イニシャルでご紹介しています。

「課題を一つずつクリアして、頂点を極めた」
K.W君 【 合格校:開成中・渋谷教育幕張中・渋谷教育渋谷中・市川中 】
学習内容が本格的に難しくなる5年の初め、まだ志望校は見えていなかったと思います。集団塾の内容を押さえた上で、その欠点や不足分を補い、さらに学習内容の先取りも行って、後々大きく戻らなければいけないような苦手分野を作らないように努めました。5年当初から総復習を意識し、早い時期から前に戻った学習も取り入れていきました。塾内での成績、模試の合格率、1月受験と1つずつクリアして頂上を極めることができました。【関根 直先生<談>】

「“語り継ぎたい生徒”誕生」
Y.N君 【 合格校:開成中・聖光学院中・浅野中・函館ラ・サール中 】
国語の学力が全国レベルなこともあり、算数には苦手意識があるようなので、目先の成績は度外視して算数の面白さを伝えるべく、問題を厳選して授業を組み立てました。個々の解法で塾のスタンダードと差別化を図りつつ問題の構成を俯瞰する姿勢作りに注力しました。ご両親が本人のペースや学習法を見守られていましたので、その姿勢を尊重しました。自然体から自分で追い込み、夢を実現していく姿は長く記憶に残るものです。 【小川 元先生<談>】

「課題を一つずつクリアして、頂点を極めた」
A.F君 【 合格校:開成中・暁星中・西大和学園中 】
図形と場合の数に不安があり、それをいかにして克服するのがカギでした。ただし、その分野だけやるのではなく、総合問題をテスト形式で演習していくようにしました。「基本的な問題を速く正確に解く」「初めて見る問題に対応する」「解く際に優先順位をつける」ことを狙いとすると、次第にテストの得点が上がり、最終的には開成の過去問演習でも満点が取れるようになりました。こうして苦手分野は自然になくなりました。 【金田 雅昭先生<談>】