名門会【 中学受験 直前対策特集 】
名門会のプロ教師による1対1【 栄光学園中対策 直前特訓 】
算数<栄光学園中学入試問題分析>
■入試傾向<深く考えた経験が生きる>
大問数は、例年4~5題となっている。「数の性質」・「規則性」・「場合の数」からの出題が多く、「速さ・割合」と「比」、「立体図形」などもよく出題される。「すべての場合」「理由」を問われる出題も多く、分析力・作業力・論理力が必要となる。栄光の試験では、演習量以上に深く考えた経験が重要になる。
■2017年出題<易化したが差のつく出題>
2017年度は、【1】図形の移動、【2】数論、【3】立体図形(展開図)、【4】図形と比(影)、【5】数の性質の5題。「すべての場合」「理由」を問われる出題もあったが、全体的には解きやすく合格者平均点は55.3点と非常に高くなった(過去5年間の平均は44.7点)。【1】、【3】での図形のイメージ力が明暗を分けたか。
■2018年対策<突き詰めて考えよう>
基礎の理解は当然として、応用レベルの幅広い演習が必要である。演習の際には、答えを求めるだけでなく、問題の仕組みを見抜く訓練が必要となる。「答えはこれですべてだ」と言い切れるような論理的に考える力をつけるためには、自分の手で調べることを繰り返すしかない。その中で効率のよい調べ方、問題文の条件の使い方を学んでいくことが、遠回りに見えるかもしれないが最短の学習方法となる。
【 <栄光・算数>頻出テーマ 】
【1】場合の数・条件整理、【2】立体図形、【3】割合と比
◆ <栄光学園中学>過去3年の入試データ
年度 | 出願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 実質倍率 | 合格者最低点 |
---|---|---|---|---|---|
2017 | 713名 | 690名 | 259名 | 2.7倍 | 159点/240点 |
2016 | 636名 | 611名 | 264名 | 2.3倍 | 140点/240点 |
2015 | 666名 | 640名 | 278名 | 2.3倍 | 150点/240点 |
◆ <栄光学園中学>科目別問題分析
科目 | 配点 | 時間 | 問題 用紙 |
解答 用紙 |
解答時間 /1問 |
問題傾向・分析 |
---|---|---|---|---|---|---|
国語 | 70点 | 50分 | B5 | B4 | 2.1分 | 本文8000字、問題別傾向<客観5%・記述80%・知識15%>、記述問題370字 |
算数 | 70点 | 60分 | A4 | A4 | 4.3分 | 途中式あり、作図あり |
理科 | 50点 | 40分 | B5 | B4 | 2.7分 | 作図なし、問題別傾向<記号40%・用語30%・記述30%> |
社会 | 50点 | 40分 | A4 | A3 | 1.4分 | 問題別傾向<記号35%・用語30%・記述35%>、漢字指定なし |
栄光学園中学合格体験談
※ 過去の名門会「中学受験体験談」より抜粋、昨今の社会事情をふまえ、受験生は似顔絵・イニシャルでご紹介しています。

「思考力を植えつける“特効薬”となるプリントを作成」
M.N君 【 合格校:栄光学園中・芝中・本郷中・開智中(先端) 】
立式までの時間は最速。しかし本文の読み落としは頻発!まるで覆面暴走車のようでした。そこで、パターン問題以外の思考や整理が必要な問題を寄せ集めて、特効薬となるプリントを作りました。短期間で難問を100題も扱えたのは、自力で解決する姿勢が整っていたためです。先へ先へと行きたがるクセに気づき修正できたのが1月後半。栄光学園の読解力を必要とする問題に対応できるようになったのは、大きな成長でした。【小川 元先生<談>】

「心身の負担を取り除くため、ゲーム感覚で問題の取捨選択を」
T.T君 【 合格校:栄光学園中・浅野中・逗子開成中・西大和学園中 】
昨年の秋頃、体調を崩したことがありました。おそらく、過去問の結果が伸び悩んだこと、その結果、さらに問題演習の量を増やしたことが心身に過大なストレスをかけたのだと思います。きちんと得点して自信をつけるために、過去問の解法だけではなく、「どこを捨てるか」という全体を見渡す意識を持ってもらいました。ゲーム感覚で楽しみながら選択することで、精神的負担が軽くなり結果につながりました。 【山口 知之先生<談>】

「エンジンをかけた後は、思考重視の指導でトップレベルに」
Y.N君 【 合格校:栄光学園中・武蔵中・立教新座中・栄東中(東大) 】
指導開始時はまだ、大好きなスポーツに対する未練を断ち切れていませんでした。そこで私自身がスポーツをやめて受験勉強に専念した体験を話したところ、エンジンがかかったようです。授業では考えることを重視し、基本的な内容から少しずつ積み上げていきました。ただ問題を解くだけではなく、途中の考え方やその考え方を書いて表現する方法を細かく指導した結果、本人も気づかないうちに最高レベルの実力が備わっていました。【金田 雅昭先生<談>】