名門会【 中学受験 直前対策特集 】
名門会のプロ教師による1対1【 麻布中対策 直前特訓 】
算数<麻布中学入試問題分析>
■入試傾向<論理的思考とそれを表現する力>
麻布の算数は、例年6題構成で、式や考え方を問題用紙の解答スペースに書かせる形式である。計算問題が出題される年もあるが、基本的には【1】から数の性質や場合の数などの応用題が出てくる。頻出単元としては、前述のほかに平面図形や立体図形・速さが挙げられる。公式一辺倒ではなく、図形の正確な把握や論理的思考力を試す問題が多く見られる。
■2017年出題<取捨選択が鍵となる出題>
2017年度も例年同様6題構成で、【1】計算、【2】時計算、【3】図形と比、【4】速さと比、【5】濃度、【6】約束記号となっている。【5】の濃度の問題はただの割合ではなく、やり取りや濃度の変化の様子をとらえる必要があり、時間的には厳しいと思われる。
■2018年対策<考え抜き表現する力を鍛える>
麻布の算数においては、常に手を動かし、考え、表現する力が求められる。そのためには問題文の正確な把握と、それを図にする、解答にまとめる訓練が不可欠である。日頃の学習から式や図をかき、解答をコンパクトにまとめる意識をもって学習することが重要である。また、1つの問題につき1つの解法だけでなく、他にどのような考え方・解き方ができるかじっくり考えることで思考力をつけておくことも必要である。
【 <麻布・算数>頻出テーマ 】
【1】数の性質・規則性、【2】平面図形、【3】速さ
◆ <麻布中学>過去3年の入試データ
年度 | 出願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 実質倍率 | 合格者最低点 |
---|---|---|---|---|---|
2017 | 967名 | 947名 | 382名 | 2.5倍 | 106点/200点 |
2016 | 908名 | 894名 | 390名 | 2.3倍 | 103点/200点 |
2015 | 916名 | 895名 | 387名 | 2.3倍 | 118点/200点 |
◆ <開成中学>科目別問題分析
科目 | 配点 | 時間 | 問題 用紙 |
解答 用紙 |
解答時間 /1問 |
問題傾向・分析 |
---|---|---|---|---|---|---|
国語 | 60点 | 60分 | B5 | A3 | 3.5分 | 本文8100字、問題別傾向<客観5%・記述90%・知識5%>、記述問題625字 |
算数 | 60点 | 60分 | A3 | A3 | 4.0分 | 途中式あり、作図なし |
理科 | 40点 | 50分 | B5 | A3 | 1.2分 | 作図あり、問題別傾向<記号55%・用語40%・記述5%> |
社会 | 40点 | 50分 | B5 | B4 | 2.6分 | 問題別傾向<記号15%・用語30%・記述55%>、漢字指定なし |
麻布中学合格体験談
※ 過去の名門会「中学受験体験談」より抜粋、昨今の社会事情をふまえ、受験生は似顔絵・イニシャルでご紹介しています。

「麻布中合格を見据えた2年間」
N.K君 【 合格校:麻布中・渋谷教育渋谷中・広尾学園中(医進)・市川中・佐久長聖中 】
第一志望「麻布中」合格おめでとう! 2年前の2月、初授業の頃から麻布中を志望していましたね。麻布中の算数・理科でよい点数を取るには、付け焼き刃的なテクニックではなく、本質的な理解、考察力が必要です。この2年間は、ひたすら良問にじっくりと取り組み、実力に磨きをかけてきました。その結果、過去問演習でも安定した点数を取れるようになり、入試直前には、ほぼ合格を確信しました。【鈴木 統先生<談>】

「入試直前でも得点力は伸びる!」
Y.O君 【 合格校:麻布中・渋谷教育幕張中・栄東中(東大) 】
Y君の算数はイメージ先行型、つまり解法の目途が立つと高速で解ける反面、イメージできないときはあっさりギブアップする、という淡白な印象でした。そこで条件の複雑な問題で「粘って得点をもぎ取る」ことを習得していけるような問題を精選しました。時には難しすぎて溜息が漏れたこともありましたが、次第に食い下がれるようになり、短期間に一皮むけてパワーアップできました。偏差値換算で1月にプラス5できた印象でした。 【小川 元先生<談>】

「合格をめざす強い気持ちが、本番での高い集中力を生んだ」
M.K君 【 合格校:麻布中・東邦大東邦中・市川中 】
M君は、誤答や失敗にめげない前向きで素直な性格。それが合格に大いに寄与したと思われます。もちろん、頭の回転や思考力もかなりのレベルでした。ただ、男の子にありがちな“おっちょこちょい”なところもあり、「問題文をよく読み、条件整理をしっかり」といつも言っていました。多少の不安はありましたが、「絶対麻布に合格するんだ」という強い気持ちがミスを最小限に抑え、持っている力を100%発揮させたのだと思います。【楠原 保夫先生<談>】