VOL.42ニュートン算
あけましておめでとうございます。
今年も皆さんの志望校合格の助けになるような情報を発信したいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
まず、このブログの内容について改めてお伝えします。
基本的には毎週テーマを決めて、それについて私の考え方を書いています。
タイトルが「受験算数必勝法」ですから、「どうすれば算数ができるようになるか」という視点で書くようにしています。
また最後には、「今週の一題」として私が作ったオリジナルの問題を提供しています。
答はクリックすると見ることができますが、解説は1週間後にアップしています。
かなり手ごわい問題ですが、自力で解いてみることをお勧めします。
できなかった場合は解説を読んで納得すれば十分です。
自分で考えれば考えるほど「力」はつきますから簡単には諦めず、粘ってみてください。
今後、内容についてはよりよいものを目指し、見直していく予定です。ご期待ください。
今週のテーマは「ニュートン算」です。
「ニュートン算」は苦手としている受験生が多いと思います。
実は私も小学生の時は半分諦めているようなところがありました。
今になって冷静に考えれば、もったいないことをしていたと思いますが、当時は本当に難しく感じていました。
では、「ニュートン算」はなぜ難しく感じられるのでしょうか。
「ニュートン算」は「仕事算」の応用とみることができます。
なぜ応用かというと、「仕事算」は人数と時間が「反比例」の関係にあるのに対し、「ニュートン算」は仕事中に邪魔が入るため「反比例」だけではうまくいかないからです。
未知数が一つ増えるだけで、解くのは難しくなります。
「ニュートン算」を難しく感じるのはある意味当然ということですね。
また、線分図を書きにくいことも「ニュートン算」をやっかいなものにしている原因だと思います。
書けたとしても方程式を解くような感触になることが多いです。
また、「仕事算」以外の分野との関連もあります。
「旅人算」は必須ですし、「ポンプで水をくみ出す」タイプの問題は「体積・容積」が関係してくることもあります。
まとめると、『「ニュートン算」は「仕事算」の応用(未知数が1つ多い)である上に、他の分野と関連していることも多いので、その分学習に「深さ」と「広さ(さらには関連付け)」が要求される。』ということになります。
では「ニュートン算」は本当に難しいのかというと実はそうでもなく、攻略法をマスターすればむしろ易しく感じられる分野です。
なぜ易しく感じられるかというと「ワンパターン」になりやすいからです。
問題の完成度が高いために、未知数をどこにするかということでしか違いを生めなくなっているので、一通り解法をマスターすれば、みな同じように解けるということなのですね。
「ニュートン算」は「ワンパターン」だと感じられるようになるまで繰り返し練習すれば良いのです。
やるべきことがはっきりしているので、むしろ取り組みやすい分野なのではないでしょうか。
中学受験・算数の問題などに関する疑問、お困りごとや
金田先生に聞いてみたいことなど、なんでもお気軽におたずねください。
今週の1題ニュートン算
難易度★☆☆☆☆
12頭の牛が113haの牧草を4週間で食べ尽くし、21頭の牛が4haの牧草を9週間で食べ尽くします。
(1)
何頭の牛が4haの牧草を4週間で食べ尽くしますか。
(2)
何頭の牛が9.6haの牧草を18週間で食べ尽くしますか。
解答が表示されます