VOL.205目標達成シート
今回は、夏休みに向けての目標達成シートを作ってみたいと思います。
ヒントになったのは、今メジャーリーグで大活躍している大谷翔平選手が高校時代に作ったシートです。
9×9のマスにビッシリと書いてあるのですが、真ん中が目標、そのまわりの8マスが目標達成のための項目、さらにその外側がその8項目達成のための具体的方法が8個ずつ、というつくりになっていました。
高校1年でそのシートをつくり、目標を超える存在になった大谷選手は素晴らしいとしか言いようがありませんが、受験生だって負けてられません。
※大谷選手のシートはネット等で見ることができると思うので良かったら参考にしてください。これから紹介するものは3×3を9個並べるという点で同じです。
私と一緒に中学受験夏休み用目標達成シートをつくりましょう。
まずは、紙とペンを用意してください。自分の頭で考え、手を動かしてつくっていきます。
全体は9×9の81マスですが、まずは3×3のマスをつくります。
【図1】
A | B | C |
D | ☆ | E |
F | G | H |
真ん中の☆には最終目標を記入します。
例えば「〇〇中学合格」といった内容で良いでしょう。
首都圏の中学入試は4科目が主流なので、以下は4科目前提で書きます。
四隅は4科目の目標を書きます。そして今回は残りの4マスにそれぞれの科目の夏休みの目標を書きます。
AB…算数
CE…国語
HG…社会
FD…理科
〈例〉
算数 県で1番 → |
過去問で合格 者平均点越え |
国語 偏差値65 ↓ |
4分野の バランスを 整える |
受験全勝 | 記述に 強くなる |
理科 理科的発想を 身につける ↑ |
記憶すべき ことは一通り 覚える |
社会 日本国憲法 マスター ← |
図では矢印の先がその科目の夏休みでの目標になっています。
ここから先は算数に絞って書いていきます。
算数について、3×3のマスを2つ用意します。
1つめは算数の目標達成に必要な具体的な方法を書きます。真ん中は先程書いた目標です。
2つめは真ん中に夏休みの算数の目標を書き、まわりに具体的な方法を書きます。
〈1〉
計算の工夫 | 形を しっかりと とらえる |
図・表・ グラフを描く |
正確な 読み取り |
算数 県で1番 |
知識の充実 |
思考力アップ | 表現力を磨く | スピード アップ |
真ん中の目標達成に必要だと思うことを8個書きます。どうしても8個思いつかない場合は目標そのものを変更してください。とにかく全部埋めるのがポイントです。
〈2〉
基本的な 問題集を 全問正解 |
反応の速度を 上げる |
図形⇔数量 |
毎朝1行題を 10問解く |
過去問で合格 者平均点越え |
図形を得意 分野にする |
未知の問題に チャレンジ |
〇〇問題集を 終わらせる |
第一志望の 過去問を 5年分は解く |
今回は夏休みに絞った目標を書くことにしましたが、「算数で一番大切にしていること」や「一番克服したい弱点」等でもかまいません。
テーマを決めてそのために必要な事項を8個挙げることが重要になります。
同じことを他の3科目に対してもおこなえば完成となります。9×9に並べる(最初の3×3を図1の☆の位置に置き、次の3×3の2つをAとBに置くという要領)と圧巻ですよ。
ポイントは全部埋めることと、自分で考えて書くことです。そして、出来上がったシートはよく見える場所に貼っておきましょう。
夏休み中、苦しいときや辛いときにシートを見ることで、モチベーションが高まる効果が期待できると思います。
皆さんが自分だけの目標達成シートをつくり、それをかなえてくれることを期待しています。
中学受験・算数の問題などに関する疑問、お困りごとや
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