VOL.1流水算
ブログ連載を始めるにあたって、塾の予習について一言・・・
昔から勉強は、『 予習 』と『 復習 』が大切だと言われてきました。
ただ、現在の中学受験で『 復習 』が大切なのは確かですが、『 予習 』は必ずしも当てはまりません。大手進学塾ごとに見解が異なっています。
その“大手”というのは『 四谷大塚 』と『 SAPIX 』。
四谷大塚はメインの教材が『 予習シリーズ 』からもわかるように『 予習 』を推奨しているのに対して、SAPIX は 『 予習 』 を禁止しています。
『 予習 』をすることのメリットとデメリットが存在する以上、どちらが良いかの結論を出すことは容易ではありませんが、SAPIXに通う生徒が『 個別指導 』を併用している場合の『 予習 』には、かなりメリットがあるように思います。
まず、習ってから試験までの時間をたくさん取れることは大きいと思います。
全員が同じスタートラインだとどうしても苦しくなる生徒がいますが、そういった生徒は早めに習うことによって、習熟した範囲の定着までの時間をかせぐことができます。
また、指導者がついていることから“自己流の変な解法”が身についてしまうことは起きません。
さらに、塾の進み具合では満足できない生徒はドンドン先に進むことができます。
予習をするデメリットと思われることとして、塾で授業を受けて感じる新鮮さの欠如や、授業を受けてその場で考える機会が失われることがあげられます。
ただ、塾の授業に関して予習をすることによって、より理解が深まるという考え方もできます。
個人的には、『 予習 』と『 復習 』を天秤にかけると、どうしても『 予習 』を薦めたくなってしまいます。
もちろん、塾のカリキュラムに精通した指導者がついていることが前提ですが・・・
中学受験・算数の問題などに関する疑問、お困りごとや
金田先生に聞いてみたいことなど、なんでもお気軽におたずねください。
今週の1題流水算
川の上流のA地点と下流のB地点は 11km離れている。
ある日、A地点から船Pが、B地点からは船Qが同時に出発した。
船Pと船Qの静水時の速さは等しく、両船はC地点ですれ違うはずだったが、出発時から流れの速さが2倍になったため、C地点よりも550m下流のD地点ですれ違った。
その後、船Pは予定よりも10分早くB地点に到着した。
(1)出発前の流れの速さを求めよ。
(2)船Qはすれ違ってからA地点まで進むのに、何時間何分かかったか。
解答が表示されます