VOL.125【合格へのシナリオ】 -偏差値のギャップを乗り越える

日暦算合格へのシナリオ

先日台風が首都圏を直撃しました。
記録的な暴風雨で、交通機関の乱れや停電などの影響が出ました。

近所でも水没や木が倒れるなどの被害が出ていました。
千葉では瞬間最大風速57.5 [m/秒]を記録し、これは観測史上1位だそうです。
秒速だとイメージしにくいかもしれませんが時速207kmならばその凄さが理解できるでしょう。

ちなみに雨の方も、静岡の天城山で1時間雨量の観測史上1位の記録を更新したようです。

ただ凄かったと言っているだけではあまり意味がないので、台風について少し勉強しておきましょう。
この時期にこれだけ大きな被害が出ると、来年の入試で出題される可能性が高まったと考えることもできます。

そもそも台風とはどのように定義されているか、各自確認してください。
最大風速がおよそ17[m/秒]以上というのがポイントで、後は無理に覚えるよりも理解を大切にした方が良いでしょう。

少し問題形式で練習してみます。

<問1>
台風が発達する際に使われるエネルギーについて正しいものを次の2つから選んでください。
ア.海水が蒸発して水蒸気になるときに放出されるエネルギー
イ.水蒸気が凝結して雲の粒になるときに放出されるエネルギー

<問2>
台風が日本に接近することを考えます。
もともと台風は赤道付近で発生しますが、なぜ北に移動してくるのでしょうか。
より根本的な原因であると思われるものを次の2つから選んでください。
ア.上空の風
イ.地球の自転

<問3>
台風は進行方向に向かって右の半円で風が強くなりますが、その理由として適切なものを次の2つから選んでください。
ア.偏西風の影響を受けるから
イ.台風自身の風と台風を移動させる周りの風が同じ方向に吹くから

答はすべて「イ」です。
たとえ知らなかったとしても少し考えれば正解できるものばかりだったので、やさしかったと思います。
これらの問題できいている「なぜそうなるのか」を意識して勉強するようにすると、効率が良くなります。

今回から「合格へのシナリオ」と題して、過去に担当した生徒さんについて色々と書いていきます。
本人を特定できないようにするため多少脚色をするかもしれませんが、そこはご了承ください。

合格するために私がどのようなことを考え、実行し、受験生がどのように変わったかを中心に記したいと思います。

第一回は、偏差値のギャップを短期間に乗り越えたお話です。

志望校と本人の偏差値のかい離が酷く、さすがにこれはどうしようもないケースというのは結構よくある話です。
特に多いのが
「トップ校は諦めたのだから、その次のグループならなんとかなるだろう」
とか
「附属校の場合は対策をきちんとすればいける」
というようなものです。

実際、とても届かないと思われたケースの合格もあります。
また、中学受験はチャレンジすることの価値が大きいので、受けたい学校を受けることが大切だと思います。

私は基本的には本人(ご家庭)の希望を尊重します。
偏差値が足りていないということがあったとしてもそれはあまり気にしません。
合格したいという気持ちを応援するのが私たちの使命であると考えています。

去年、【受験生との歩み】と題して合格の軌跡を紹介しましたが、そのうち
VOL.82VOL.83VOL.87VOL.91VOL.92
が所謂逆転合格だったと思います。
今回ご紹介する生徒さんは偏差値(四谷大塚)こそ55前後ですが、逆転したギャップが凄かったです。

新井君(仮名)はやんちゃ坊主で、勉強はいつもやっつけ仕事というタイプの生徒さんでした。
私が担当したのは6年の夏休み以降だったと記憶していますが、基本がほとんどできていませんでした。

夏休みは丸々基本の徹底に費やしました。
かなり丁寧にやったのである程度は定着したのではと期待していたのですが、その考えは甘く、見事に打ち砕かれました。
秋の四谷大塚の模試では、偏差値はことごとく30台で、本人とご家庭の焦りは日に日に深刻なものとなっていきました。

元々きちんと勉強するタイプではなかったので、粗さのようなものがあり、なかなか点数に結びつかなかったのが偏差値30台の中身でした。
しかし、目標に20ポイントあまり足らないということになるとモチベーションの維持からして厳しい状況になりました。

そこで私が採った作戦は、過去問を片っ端からやるというものでした。

普通過去問は自分の受ける学校をやるものですが、新井君の場合は男女関係なく色々な学校をやりました。
最初は女子のやさしめのものから始めたのですが、さすがにある程度点数が取れたので、自信を回復するきっかけになりました。
その後少しずつレベルを上げていったのですが、これがゲーム感覚で楽しかったらしく、思った以上に力をつけることができました。

もちろん、それと同時進行で基本の反復をおこなっていたので、年末には偏差値は足りていないが、実力自体はついているのではと期待が膨らみました。

もう模試は終わっていたのですが、日能研のテストならば偏差値がわかるので、年明けに最後のテストを受けました。

その結果は衝撃の偏差値20台。

いったい今まで何をやっていたのかわからなくなる位のショックを受けましたが、まだ勝負はこれからのはずです。
仕上げさえ上手くいけばポテンシャルはこんなものではないはず・・・

と思いたかったのですが、ここでさらなるアクシデントが襲いました。
なんとインフルエンザにかかってしまったのです。
これで貴重な1月の1週間が消えてしまいました。

完全に追い込まれてしまいましたが、不思議と本人は平常心を保っていました。
私としても普通にやっていたら偏差値20台のままかもしれないのでここは勝負に出るしかないという気持ちでした。
過去問のレベルもできる、できないにかかわらずどんどん上げていきました。

狙いは偶然でも何でも良いので点数が取れて自信をつけてもらうことでした。
実際、1月20日を過ぎた頃から、かなりレベルの高い学校の問題にもある程度喰らいついていけるようになってきました。

残りもあと数日となり「慶應中等部」にチャレンジしましたが、問題文の読み取りに失敗し2割程度の得点に終わりました。

そして、忘れもしない1月29日。
なぜかこの日は珍しく集中できていました。
そして「渋谷教育渋谷」をやったところまさかの合格者平均越え。
翌日「麻布」をやってみたところ半分ほど取れていました。

結局本気を出したのは最後の三日間だけだったという受験生でしたが、「法政二中」に合格することができました。

今でも、もし「渋谷教育渋谷」を受けていたらどうだったのか、何てことを考えてしまいますが、人間の可能性を感じさせてくれた生徒さんでした。

具体的な算数の問題に関するご質問など、お子様の中学受験に関してお困りの点がございましたら、こちらのフォームからご質問を承ります。
お寄せいただいたご質問へは当ブログ上にてご回答させていただきます。

今週の1題日暦算

難易度★★☆☆☆

名門君は最近歴史に興味がでてきました。
特に戦国時代が好きで、真田幸村のファンになってしまいました。

真田幸村の生誕ははっきりしていないらしく、いくつかの説があるようです。
ここでは1570年3月8日生まれとすることにします。

名門君は2019年9月12日木曜日に
「今日は幸村が生まれてから何日目なんだろう。それと、幸村は何曜日に生まれたのかなぁ。」
とぼんやり考えていました。

(1)1570年から2019年の間にうるう年は何回ありましたか。

(2)真田幸村が生まれた日は何曜日だったと考えられますか。

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解答が表示されます
<答>(1)109回 (2)日曜日
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プロフィール

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執筆

金田雅昭 講師
【名門会家庭教師センター】

受験算数指導のエキスパート講師、男女御三家や早慶附属中など難関校への合格実績多数。

合格実績

灘中、開成中、桜蔭中、慶應義塾中等部、女子学院中、麻布中、栄光学園中、聖光学院中 他

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