VOL.124【受験お役立ち情報】 -秋からの勉強法

受験お役立ち情報


今回は「秋からの勉強法」について考えてみたいと思います。
よく言われることについて、私のコメントを少々。

◎模試はできるだけ受ける

確かに秋以降は模試を受けることは必須となります。
ここでなぜ模試を受けるのかを考えてみましょう。

①現在の自分の学力を知る
②志望校に対する合格可能性を知る
③受験→復習によって効率の良い学習を行う

以上のような理由が考えられると思います。

①は主に偏差値という形で認識されます。
以前も書きましたがこれは受験生全体における位置を示しているので、自分の学力を知る手段ではありますが、それが全てというわけではありません。

②これは模試にもよりますが、「合格可能性80%」とか「20%未満」とかいう例のやつです。
過去に私が担当した生徒さんで、全ての模試で第一志望校の「合格可能性80%」をとり、そのまま合格した人はいません。
これは中学受験の特徴でもあるのですが、成績が上がると第一志望校も変わることが多いことが影響しています。
そうなると第一志望校の合格可能性は50%以下が多くなります。

また最難関校が第一志望ならば上記のようなことは起こりませんが、今度は学校別の模試で「80%」を取ることが至難の業となります。
仮に、そこで80%の合格可能性を獲得できるのならば、日本トップクラスの学力と言えるでしょう。

③この効果は見過ごされがちですが、きちんと復習することによって模試を受けたことの価値が何倍にもなります。
逆に言えば、間違いを放置したままでいるのは、せっかくのチャンスをふいにしているのと同じことです。

ただ、現実的に間違えた問題と真剣に向き合い、きっちりと修正して自分のものにするという作業は小学生には厳しいものがあります。
特に成績が思わしくないと、現実から目を背けがちになるので、より復習が難しくなります。

この一見ピンチである状況をチャンスと捉えることができるかどうかが今後に大きく影響します。

さて、これらを踏まえ、「模試をできるだけ多く受ける」ことの是非を考えてみたいと思います。

○良い点

・現在の学力の把握、志望校合格の可能性の精度が上がる

・きちんと復習できればその分効果が見込める

○価値があまりない・悪い点

・成績が悪いとモチベーションが低下する恐れがある

・きちんと復習しないと受けるのに費やした時間の大半が無駄となる恐れがある

・仮にきちんと復習したとしてもそれが志望校対策になるとは限らない

このようにみると「成績があまり芳しくない受験生」ほど、模試の受験には慎重になるべきであることがわかります。
また「成績が良好な受験生」も必要以上に模試を受けても上積みがあまりないので、結局は「模試は適度な回数受験する」というのが妥当というのが私の結論です。

◎秋は「演習」中心

これはどの塾でもそのような方針でやっているので、ほとんどの受験生が必然的にそうなるでしょう。

今までは習ったことを理解しそれを使えるように練習し、それが定着しているかどうかをテストで確認する、というような勉強法が中心でした。
そして、その総復習を夏休みに行い、いよいよ秋を迎えているわけです。

そもそも中学入試における「演習」とはどういったものなのか少し考えてみます。

塾の授業風景をイメージすると、教室に行くなり先生がプリントを配り「20分でやって」というようなスタイルで進むものが「演習」型の授業です。確かに秋以降はまず何かを説明してからという部分は無いのかもしれません。

また、「演習」を「実際の試験を想定して行う訓練」であると考えるならば、

●制限時間がある

●範囲は全体

●パッケージとして構成されている

といった条件を満たしたものが望ましいことになります。
そして、「実際の試験を想定して行う訓練」に最も相応しいのが「過去問演習」です。

秋からは「演習」中心で問題無いでしょう。
よく言われる「インプット中心の学習からアウトプット中心の学習に切り替える」という意味もあると思います。

ただし、問題が全く無いわけではありません。それは・・・

●志望校に対しまだまだ学力が足りていない

●単元の穴が多くまだ弱点を克服できていない

このような場合はまだ「演習」中心に切り替えるには早いと思います。
ただ、塾では一人を待ってくれるようなことはありませんから、普段の学習でカバーするしかありません。
かなり大変だとは思いますが、ここは「力を溜める」しか無いと思います。

個別指導の場合は、このようなケースにフレキシブルに対応できるという強みがあります。
是非試してみてください。

◎過去問演習

「過去問演習」については色々と言われていて、「第一志望は10回やれ」とか「分野別に編集し直すと効果的」とか、何を信じればよいか迷ってしまいます。

ただ、秋以降は「過去問演習」は避けて通れませんし、これがうまくいけば「志望校合格」の確率が高くなるのは間違いありません。

ひとつ知っておいてもらいたいのは「過去問演習は時間がかかる」ということです。
試験時間は学校によって異なりますが、4教科で3時間前後というのが標準的です。

1年分が解くのに3時間、直しが1時間とすると4時間はかかる計算になり、この4時間を塾に行きながら捻出するのは容易ではないことは分かってもらえると思います。

そして第一志望は10年、第二志望は5年、第三志望は3年分やるとすると

4×(10+5+3)=72(時間)

程度は最低でも必要となり、そのことを視野に入れながら学習計画を立てていかなければならないことになります。

また、ただやるだけで放置しておくのが良くないのは「模試」と同じなのですが、「過去問」の場合「赤本」等の解説に頼らなければならないことも多いです。
これだと、今までやってきたこととの繋がりがほぼ無いので、「算数」の場合はかなり危険な勉強法になってしまいます。
「過去問」の直しをする際に過去に自分がやったこととその問題を結びつけるような指導を受けることができれば、それは最高の学習の仕方と言えるでしょうし、私もそのような授業を心がけています。

「過去問」に関しては、学校によって何年やるべきかの基準も異なりますし、本人の学力や、普段のスケジュールも影響するので、ここで「これが最善」という断定的なことを言うことができません。

しかし、「過去問演習」をどのようにするかが合否に大きな影響を与えることも間違いないので、できれば個別に「どうすればよいかを判断したい」というのが私の本音です。

「秋からの勉強法」について色々とみてきましたが、いかがでしたでしょうか。
私は秋が精神的に最もきつい時期だと思っています。悩みを一人で抱え込まず、他者と共有すると気持ちが楽になります。

よろしければ下にある「ご質問フォーム」を利用してください。お役に立てるかもしれません。

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プロフィール

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執筆

金田雅昭 講師
【名門会家庭教師センター】

受験算数指導のエキスパート講師、男女御三家や早慶附属中など難関校への合格実績多数。

合格実績

灘中、開成中、桜蔭中、慶應義塾中等部、女子学院中、麻布中、栄光学園中、聖光学院中 他

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