VOL.91【受験生との歩み】麻布編 ー「基本」の大切さ

整数問題


「麻布」でいつも思い出すのは、かなり昔、試験当日に行った握手応援の朝が異常なまでに寒かったことです。
その日のことを思い出すと足の先の痛みが今でも蘇ってきます。

試験当日が寒いこともあるので、対策は万全にするようにしましょう。

寒かった年ではないのですが、麻布に合格した受験生を紹介したいと思います。

岡本君(仮名)は5年生の終わり頃からの指導でした。

最初の授業は本人の希望で「中学への算数」をやりました。
正直、岡本君の実力はまだそれほどではなかったので、かなり苦戦したと記憶しています。

ある問題を解いてみると、答がおかしいことに気づきました。
「中学への算数」はたまに答が間違っていて、2ヶ月位あとの号で訂正していることを教えてあげました。
調べてみるとやはり答が間違っており訂正されていました。

このことで、信頼を得たのかどうかわかりませんが、岡本君はその後の約1年の間、私の言うことをよくきいてくれました。

指導方針は、塾のフォローは最低限に抑え、私のやり方でじっくりと「思考力」を中心に算数のレベルを上げていくということになりました。

実際その方針通り1学期はうまくいきそうだったのですが、夏休みの前あたりから歯車が狂いだしました。

きっかけは風邪か何かで体調を崩したことだったと記憶しています。
1ヶ月近く、あまり勉強時間がとれなかったようで、模試の結果も散々でした。

模試の内容をチェックすると「基本的な問題」をボロボロと落としていることがわかりました。
原因は体調不良だったのかもしれませんが、それにしてもひどい内容でした。

私の正直な印象は、たまたまその場のミスで「基本問題」を落としたというよりも、「基本そのもの」が抜け落ちてしまったというものでした。

今思い出しても寒気がする位の危機感をいだきました。
もしかしたら間に合わないかもしれないという気持ちを抑え、すぐさま「基本の再構築」を始めました。

何とか「基本」が固まったかなと思えたのは、夏休みも終わろうかという時期でした。

後から振り返れば、夏休みに基本を徹底したことが勝因だったわけですが、やっている最中は焦りをおぼえました。
ただ、指導者が不安を表に出すわけにはいきませんから、いつも通りどっしり構えていました。

そうこうしているうちに秋になりました。

秋と言えば模試ですが、最初の模試はかなりひどかったと記憶しています。
夏にやったことの成果が出るかと期待していたのですが、平均よりも少し上という「麻布受験生」にとっては絶望的な成績でした。

ただ算数の場合、学習の成果はすぐに出るわけではなく、何ヶ月か経った後に突然大きくあがることがほとんどなので、まだまだこれからという気持ちでした。

実際、秋以降に1回は大きく伸びる受験生がほとんどで、2回伸びることもよくあります。
2回伸びれば、いわゆる「逆転合格」も十分に可能です。

岡本君の場合はその後の模試で右肩上がりの成績だったので、理想的だったと思います。

それでも「麻布」の合格圏の一番下にやっと食い込んできたというレベルでしたから、直前期は志望校対策に絞り、無駄をなくしました。

岡本君とは「過去問」を一緒に解くということもやったのですが、「算数」よりも「理科」のほうが印象に残っています。

「麻布」は全教科「記述対策」がキーになりますが、意外と「理科」が難しいと思っています。
なるべくシンプルな答案を目指し、色々とアイデアを出し合いながら記述を仕上げていきました。

算数は「普通の問題」と「その場で考える問題」とに分けることを指示しました。
岡本君の場合、得意科目が文系だったので、「普通の問題」がしっかり取れれば良しということを徹底しました。
「その場で考える問題」は時間の管理をきちんとしながら、「書き出し」をメインに攻略するという方針を授けました。

これらを一緒に過去問を解きながら指導できたのは大きかったと思います。

そして、誰もが難しいと思っていたであろう「麻布合格」という結果をつかんでくれました。

あれから何年か経ちますが、9月の時点で全受験生の真ん中あたりにいて御三家に合格した受験生とは出会っていません。

岡本君は私に、「基本」の大切さを教えてくれました。

具体的な算数の問題に関するご質問など、お子様の中学受験に関してお困りの点がございましたら、こちらのフォームからご質問を承ります。
お寄せいただいたご質問へは当ブログ上にてご回答させていただきます。

今週の1題整数問題

難易度★★★☆☆

  1. ある2桁の奇数Pに12、9、6をかけたところ、全て3桁の整数となり、以下のような数字の並びになりました。
    P×12=ABC
    P×9=BCA
    P×16=CAB
    (A、B、Cは1~9のどれかで、どれも異なります。)
  2. ある2桁の整数Qに5291、15873、10582、31746、21164、R(5桁の整数)をかけたところ、全て6桁の整数となり、以下のような数字の並びになりました。
    Q×5291=DEFGHI
    Q×15873=EFGHID
    Q×10582=FGHIDE
    Q×31746=GHIDEF
    Q×21164=HIDEFG
    Q×R=IDEFGH
    (D、E、F、G、H、Iは1~9のどれかで、どれも異なります。)

(1)PおよびA~Cを求めてください。

(2)Q、RおよびD~Iを求めてください。

クリックすると
解答が表示されます
<答>(1)
P=27、A=3、B=2、C=4
(2)
Q=27、R=26455、
D=1、E=4、F=2、G=8、H=5、I=7
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